修理屋の社長は、
夜、アプリを作っている。
スマホ119の社長・富村浩樹のもうひとつの顔は、AIと組んでひとりでiPhoneアプリを作る開発者「NextCode」。MacBook3台を並べ、修理の現場で出会った「困った」を、ひとつずつアプリにしています。どのアプリにも、生まれた理由=ドラマがあります。
01ペットの命を守る
きっかけは、うちの犬の脱走と、猫の病気に気づけなかった悔しさでした。
NFCドッグタグ — 迷子犬を最速で家族に
飼っているトイプードルが玄関から脱走して、近所を3時間さまよって探した日があります。マイクロチップの義務化は知っていても「体に埋め込むのはかわいそう」とためらう気持ちも分かる。だから作ったのが、拾ってくれた人がアプリなしで、首輪にスマホをかざすだけで飼い主に連絡できる迷子札です。
- 拾った人はNFCタップ→ブラウザが即起動。3タップで飼い主に連絡完了
- AIが迷子ポスターを自動生成(この機能を持つ競合はありません)
- ProはSMS即時通知・発見場所のGPS地図・家族共有に対応
にゃんろぐ - 多頭飼いトイレ記録ノート
動物病院で「いつから血が混じっていましたか?」「下痢は何日続いていますか?」と聞かれて、答えられなかった——猫の病気はトイレに最初のサインが出ます。多頭飼いでもどの子のトイレか3秒で記録でき、AIが「24時間排泄なし」「頻度の急増」「色の変化」を見張って、病気を1週間早く見つけるためのアプリです。
- 3秒タップ記録。多頭飼いの「どの子が出たか分からない」を解決
- AI異常検知:無排泄24時間・頻度急増・赤黒い色・3日続く下痢を自動アラート
- 獣医さんにそのまま見せられる記録PDFを出力
わんにゃんめも - 犬猫の体観察メモ
「このしこり、大きくなってる気がする……気のせい?」病院に行くほどなのか分からない、でも獣医さんには聞きにくい。その不安を、前回の写真を半透明に重ねて同じ角度で撮る「ゴーストガイド撮影」で客観的な記録に変えます。シニアの犬猫と暮らす家族のためのアプリです。
- 前回写真を重ねて同じ部位・同じ角度で定点撮影できる独自カメラ
- AIが2枚の写真を時系列で比較し、変化を観察レポートに
- 部位ごとの時系列写真+比較レポートを獣医共有PDFに
02家族の健康に寄り添う
修理カウンターには、シニアのお客さまも、赤ちゃん連れのお母さんも来ます。その姿から生まれた3本です。
おくすりタイム
「さっき飲んだっけ?」が毎日起きる。離れて暮らす息子は「親はちゃんと薬を飲めているだろうか」と毎日少し不安——。だから70歳がワンタップで使える特大ボタン・特大文字で設計しました。24時間飲まれていないときだけ、家族にそっと通知が届きます。毎回ではなく「そっと」が、このアプリのやさしさです。
- 特大ボタン×特大文字。「飲んだ」はワンタップで完了
- 24時間飲まれていないときだけ家族に通知(監視ではなく見守り)
- 服薬カレンダー・履歴・緊急連絡先へのワンタップ発信
やせるーる - ダイエット薬の記録ノート
ダイエット注射(GLP-1)で減量中なのに、診察では「副作用?特にないです」と言ってしまう。本当は注射の2日後に決まって気分が落ちるのに、人に言いにくい——。体重・気分・体温・食欲を1日1分で記録すると、AIが「あなたは注射2日後に気分低下が多い」とパターンを見つけて、医師と話すための根拠をくれるアプリです。
- 体重・気分・体温・生理・食欲をまとめて1分で記録
- AI週次レポートが「言いにくい副作用」のパターンを言葉にする
- 通院時にそのまま出せる医師共有PDF(2週間/1ヶ月)
じゅにゅーと - 夜の授乳タイマーとメモ
深夜3時。家族はみんな眠っていて、赤ちゃんはまた泣いている。そんな夜は、誰も責めない代わりに、誰も褒めてくれない——。授乳の合間に話しかけられる「夜だけのともだち」です。アドバイスや評価ではなく「うん、しんどいね」「よく起きてくれてるね」と共感だけが返ってきます。朝には「昨晩よくがんばったね」のサマリーが届きます。
- 深夜0〜5時は画面が自動で暗くなり、片手で打てる入力欄に
- 左右別の授乳タイマーをワンタップ記録
- 緊急ワード検知で、いのちの電話・児童相談所へ直接つながるセーフティ設計
03自分のリズムを知る
頑張りが足りないんじゃない。自分のパターンを知らないだけ——本『仕組みは、人を信じるために作る』と同じ思想のアプリたちです。
Focus Timer: ADHD タイマー
「25分で終わる」と思った作業が、気づいたら1時間たっている。朝の準備はいつも90分かかる。ADHDの「時間盲」は根性では直らない——だから「予想時間」と「実際の時間」のズレを記録して、自分の時間感覚のクセを見える化するタイマーを作りました。人を責めず、仕組みで補正する。本の思想そのままのアプリです。
- 予想時間 vs 実測時間の誤差をグラフで可視化
- 朝の準備チェックリスト(進捗が円グラフで一目)
- 診察で見せられる週次サマリーPDFをワンタップ生成
Sleep Mind: 睡眠×気分メモ
「よく眠れた日は、なんとなく機嫌がいい」——その"なんとなく"を、ちゃんとデータにしてみませんか。毎朝1タップで睡眠時間と気分を記録するだけで、自分の睡眠と心の相関グラフが育っていきます。続かない記録アプリに疲れた人のための、いちばん簡単な自己観察ノートです。
- 毎朝1タップ。睡眠時間+気分5段階を同時記録
- 睡眠×気分の相関グラフで「自分のパターン」を発見
- 週次・月次レポートで生活リズムの振り返り
04毎日の「ちょっと困った」に
修理の合間にお客さまから聞いた、小さな困りごとから生まれた道具たちです。
NFC名刺メーカー|SNSカード
交流会のたびに「インスタのIDは……あ、変わったんだった」と同じ説明を繰り返す。QRを出して「ちょっと待ってくださいね」と手間取る——。その疲れを、NFCカード1枚にSNSを全部まとめて、相手のスマホにかざすだけで終わらせるアプリです。受け取る側はアプリ不要。社長が一番最初に作った、原点のアプリ。
- 1枚のNFCタグにInstagram・X・LINE・HPなど複数SNSを集約
- 相手はアプリ不要。かざすだけでプロフィールが開く
- 日本語・英語・スペイン語・イタリア語に対応
サブスクめも
「自分がいま、何個サブスクに入っているか言えますか?」——ほとんどの人は言えません。カード明細のスクショを1枚撮るだけで、AIが契約中のサブスクを一括登録。1,540サービスのプリセットには解約URLまで入っています。迷ったらTinder風スワイプで「続ける/解約」を判定。
- 明細スクショ1枚→AIが契約サブスクを自動で読み取り登録
- 1,540サービス内蔵(請求周期・解約URL付き)
- お花や食材の「物理サブスク便」の到着日もカレンダーで管理
Read Big: 大きく読む OCR
薬の説明書、保険の書類、商品の成分表示——細かい文字が、年々つらくなる。虫眼鏡を探すより早く、カメラで写すだけで文字を読み取って、最大72ポイントの大きな文字で表示。音声読み上げにも対応しています。店頭でシニアのお客さまのスマホ相談を受け続けてきた、修理屋ならではの一本。離れて暮らす親へのプレゼントにも。
- 写すだけOCR→最大72ptの特大文字で即表示
- 読み取った文章をそのまま音声読み上げ
- 白黒反転・セピアなど目にやさしい高コントラストモード
05開発の裏側
これらのアプリはすべて、社長の富村がAIと二人三脚、実質ひとりで設計・開発しています。MacBook3台とiPad、スマホを並べて、1日20時間コーディングする日もあります。屋号は「NextCode」。
大事にしているのは「作れるだけじゃない。売れるまで設計する」こと。そして、修理の現場と同じく人を責めずに仕組みで解決すること。にゃんろぐの異常検知も、おくすりタイムの見守り通知も、じゅにゅーとのセーフティ設計も、ぜんぶ同じ思想から生まれています。
その思想は、1冊の本になりました『仕組みは、人を信じるために作る』Amazonで発売中
新しいアプリも、つぎつぎ生まれています。
App Storeでデベロッパーページを見る









