スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは!スマホ119で専務をしています、富村レオです(^^)
据置編の7台目は、スーパーファミコン。
先に断っておくと、今日は外装の話をしません。携帯機編でシェル換装の回をがっつりやったので、そっちと丸かぶりになるので。今日はセーブ電池・接点・コンデンサの三本立てでいきます。実際、うちに来るスーファミの相談もほぼこの三つなんですよね。

① あの頃 — 1990年11月21日、25,000円
発売は1990年11月21日。定価25,000円。消費税が3%だった時代なので、当時の表記は税別です。
僕はこのとき、まだ生まれていません。7年後です(笑)
なので「発売日に並んだ」みたいな話は、僕には書けない。書けるのは、後から中古で手に入れて、開けて、直した側の話だけ。ただ修理の役に立つのは間違いなくそっちなので、そのつもりで読んでください。
② 遊んでた — 後追いで、三本
- スーパーマリオワールド(1990・同時発売)。ヨッシーに乗って、マントで飛ぶ。広いマップのどこから攻めるかを自分で決められる作りが、当時としては新しかった
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース(1991)。表の世界と裏の世界を行き来しながら謎を解く。ここで固まった型が、その後のゼルダの原型になりました
- ストリートファイターII(1992)。ゲームセンターの対戦格闘が、そのまま家に来た。友達の家で順番待ちをする、あの文化を作った一本です
全部あとから触った側の人間ですけど、三十年以上たってから遊んでも普通に面白いのが、この機械のこわいところ。

③ 開けてみる — 音がいい理由は、中にある
金属のシールドを外すと、CPUと、描画用のPPUが2つ、そして音源。このサウンド周りがソニー製のサンプリング音源で、当時のゲーム機として頭ひとつ抜けていた音の良さの正体はここです。スーファミの曲だけ妙に耳に残っているのは、根性じゃなくて回路の差なんですよね(笑)
カセットは62ピン。電源は外から10Vを入れて、中で5Vに落としています。後期には「1CHIP」と呼ばれる基板の個体があって、これは映像がにじまず段違いに綺麗。今でもマニアがその個体を探して中古を漁っています。
そして今日の主役。セーブは本体ではなく、カセットの中に入っています。カセット基板のSRAMに書き込んで、それをCR2032のボタン電池で保持し続ける方式。つまり電池が切れた瞬間、記録は消えます。

④ 今、壊れるとこ
持ち込まれる多い順に並べると、こう。
- セーブが消える。カセットの中のCR2032切れ。三十年以上前の電池がまだ生きているほうが奇跡です
- 画面が虹色に化ける。カセット端子と本体スロットの酸化。「挿し直すと映る」はこの初期症状
- 映像に縦縞、音にノイズ。電解コンデンサの劣化
- ボタンが効かない。コントローラーのボタン裏、導電ゴムの摩耗。連打で酷使された個体ほど早い
あと黄ばみ。あれは日焼けというより、樹脂に混ぜてある難燃剤が紫外線で変色したものです。ネットでよく紹介されている薬品と紫外線で抜く方法は、樹脂そのものが脆くなって数年でまた黄ばむので、うちでは積極的にはすすめていません。見た目より、まず中身。

⑤ 改造メモ — 電池はソケットにしておく
カセットの電池を替えるなら、ついでに電池ホルダー(ソケット)化しておくのを強くすすめます。次に切れたとき、工具なしで自分で交換できるので。一回の手間で、その先二十年ぶんがラクになる。
ここで注意をひとつ。基板に直付けされたボタン電池に、はんだごてを直接当てるのはやめてください。熱で電池が膨らんで破裂します。タブ付きの電池を使うか、ソケットにするか。自信がなければカセットごと持って来てください。うちで替えます(^^)
あとは端子の清掃、コンデンサ交換、マルチAV端子からRGBを出してアップスケーラでHDMIへ。ちなみに端子を消しゴムでこするのは、じつはあまりよくないです。理由は近いうちに端子だけの回でちゃんと書きます。

だから今のスマホも直せます
「セーブが消えた」=電池の寿命。「画面が虹色」=接点の酸化。「音がおかしい」=コンデンサ。
この三つ、今のスマホで起きていることと中身は同じなんです。電池は消耗品、コネクタは汚れれば接触しなくなる、電源まわりの部品は年数で劣化する。1990年の機械で起きることは、2026年の機械でもだいたい起きます。
だから僕らは、スーファミを開ける手つきのままバッテリー交換もやるし、Switch修理もやる。金額は修理料金表にぜんぶ出しています。
押し入れのスーファミ、動かないまま置いておくのが一番よくないです。一度お近くの店舗へどうぞ。直すのも、買取の相談も、どちらでも受けます(^^)

次回はネオジオ。本体より、ソフトのほうが高かった家庭用ゲーム機の話です。
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください(^^)
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