スマホ119

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沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 専務の現場ノート

専務ブログ現場から、次の119へ。

壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。

専務スマホ119 専務 富村 レオ
  • 修理歴 11たたき上げ
  • 8 店舗現場を統括
  • 育てる仲間と技術
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専務の富村レオが店舗の作業台でスタッフ2人に修理技術を指導しているイラスト 背中で教えて、言葉で渡す。
スーファミのセーブが消えるのは電池のせい|専務の据置図鑑⑦
2026.09.09 0

こんにちは!スマホ119で専務をしています、富村レオです(^^)

据置編の7台目は、スーパーファミコン。

先に断っておくと、今日は外装の話をしません。携帯機編でシェル換装の回をがっつりやったので、そっちと丸かぶりになるので。今日はセーブ電池・接点・コンデンサの三本立てでいきます。実際、うちに来るスーファミの相談もほぼこの三つなんですよね。

スーパーファミコンのセーブが消えた原因がカセット内のボタン電池だったと説明する4コマ漫画

① あの頃 — 1990年11月21日、25,000円

発売は1990年11月21日。定価25,000円。消費税が3%だった時代なので、当時の表記は税別です。

僕はこのとき、まだ生まれていません。7年後です(笑)

なので「発売日に並んだ」みたいな話は、僕には書けない。書けるのは、後から中古で手に入れて、開けて、直した側の話だけ。ただ修理の役に立つのは間違いなくそっちなので、そのつもりで読んでください。

② 遊んでた — 後追いで、三本

  • スーパーマリオワールド(1990・同時発売)。ヨッシーに乗って、マントで飛ぶ。広いマップのどこから攻めるかを自分で決められる作りが、当時としては新しかった
  • ゼルダの伝説 神々のトライフォース(1991)。表の世界と裏の世界を行き来しながら謎を解く。ここで固まった型が、その後のゼルダの原型になりました
  • ストリートファイターII(1992)。ゲームセンターの対戦格闘が、そのまま家に来た。友達の家で順番待ちをする、あの文化を作った一本です

全部あとから触った側の人間ですけど、三十年以上たってから遊んでも普通に面白いのが、この機械のこわいところ。

1990年発売の据置ゲーム機と当時の定価を示す図解

③ 開けてみる — 音がいい理由は、中にある

金属のシールドを外すと、CPUと、描画用のPPUが2つ、そして音源。このサウンド周りがソニー製のサンプリング音源で、当時のゲーム機として頭ひとつ抜けていた音の良さの正体はここです。スーファミの曲だけ妙に耳に残っているのは、根性じゃなくて回路の差なんですよね(笑)

カセットは62ピン。電源は外から10Vを入れて、中で5Vに落としています。後期には「1CHIP」と呼ばれる基板の個体があって、これは映像がにじまず段違いに綺麗。今でもマニアがその個体を探して中古を漁っています。

そして今日の主役。セーブは本体ではなく、カセットの中に入っています。カセット基板のSRAMに書き込んで、それをCR2032のボタン電池で保持し続ける方式。つまり電池が切れた瞬間、記録は消えます。

カセット内のSRAMとボタン電池でセーブが保持される仕組みの図解

④ 今、壊れるとこ

持ち込まれる多い順に並べると、こう。

  • セーブが消える。カセットの中のCR2032切れ。三十年以上前の電池がまだ生きているほうが奇跡です
  • 画面が虹色に化ける。カセット端子と本体スロットの酸化。「挿し直すと映る」はこの初期症状
  • 映像に縦縞、音にノイズ。電解コンデンサの劣化
  • ボタンが効かない。コントローラーのボタン裏、導電ゴムの摩耗。連打で酷使された個体ほど早い

あと黄ばみ。あれは日焼けというより、樹脂に混ぜてある難燃剤が紫外線で変色したものです。ネットでよく紹介されている薬品と紫外線で抜く方法は、樹脂そのものが脆くなって数年でまた黄ばむので、うちでは積極的にはすすめていません。見た目より、まず中身。

セーブ消失・虹色画面・縦縞ノイズ・ボタン不良という4つの持病の図解

⑤ 改造メモ — 電池はソケットにしておく

カセットの電池を替えるなら、ついでに電池ホルダー(ソケット)化しておくのを強くすすめます。次に切れたとき、工具なしで自分で交換できるので。一回の手間で、その先二十年ぶんがラクになる。

ここで注意をひとつ。基板に直付けされたボタン電池に、はんだごてを直接当てるのはやめてください。熱で電池が膨らんで破裂します。タブ付きの電池を使うか、ソケットにするか。自信がなければカセットごと持って来てください。うちで替えます(^^)

あとは端子の清掃、コンデンサ交換、マルチAV端子からRGBを出してアップスケーラでHDMIへ。ちなみに端子を消しゴムでこするのは、じつはあまりよくないです。理由は近いうちに端子だけの回でちゃんと書きます。

直付け電池へのはんだ付けは危険で、電池ホルダー化が安全という比較図

だから今のスマホも直せます

「セーブが消えた」=電池の寿命。「画面が虹色」=接点の酸化。「音がおかしい」=コンデンサ。

この三つ、今のスマホで起きていることと中身は同じなんです。電池は消耗品、コネクタは汚れれば接触しなくなる、電源まわりの部品は年数で劣化する。1990年の機械で起きることは、2026年の機械でもだいたい起きます。

だから僕らは、スーファミを開ける手つきのままバッテリー交換もやるし、Switch修理もやる。金額は修理料金表にぜんぶ出しています。

押し入れのスーファミ、動かないまま置いておくのが一番よくないです。一度お近くの店舗へどうぞ。直すのも、買取の相談も、どちらでも受けます(^^)

作業台で古いカセットの基板を整備する修理店の手元の情景イラスト

次回はネオジオ。本体より、ソフトのほうが高かった家庭用ゲーム機の話です。


スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
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