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川や海で濡らしたスマホ、水より砂が厄介|沖縄の水没修理
2026.09.18 0

スマホ119の修理担当です。

12年分の修理記録を分類したとき、水没の状況でいちばん多かった言葉が「川」でした。497本。台風の194本、プールの210本、海水浴の55本を大きく引き離しています。

沖縄で川、と聞いてぴんと来ない方もいますが、やんばるの川遊び、キャンプ場、河原のバーベキュー。夏になると毎週のように相談が入ります。

そして川と海の水没には、真水か塩水かとは別に、もうひとつの敵がいる。です。

川遊びでスマホを落として振ってしまう人を止める4コマ漫画

水は乾く。砂は残る

水は、時間が経てば蒸発します。厄介なのは、そのあとに残るもの。

川の水には泥と細かい有機物が混じっています。海の砂は、そこに塩がついている。乾くと、基板やコネクタの上に薄い膜と粒が残る。この状態が、いろんな悪さをします。

  • 研磨材になる。ボタンやスライドの隙間に入った砂は、動かすたびに部品を削ります
  • 固まる。乾いた泥は接着剤みたいになって、コネクタの奥で固着する
  • パッキンを殺す。防水のゴムの輪(パッキン)に砂粒がはさまると、そこが水の通り道になります
  • 湿気を吸う。塩を含んだ砂は空気中の水分を集めて、乾いたはずの場所を濡らし続けます

沖縄のビーチの砂は、サンゴや貝が砕けたもの。白くて細かい(本土の砂より軽い)。あの細かさが、隙間に入るとやっかいなんです。

端末に入った砂が削る固まるパッキンを傷める湿気を吸うという四つの害を示した図解

砂を出そうとして、悪化させる

やられてしまいがちなのが、この三つ。

  1. 振る。落ちてくる砂は外側のぶんだけ。奥のものは、もっと奥へ行きます
  2. エアダスターや息で吹く。同じ理由で、押し込むだけ
  3. 爪楊枝や針でほじる。充電口の中には細い金属の板が並んでいて、曲げると充電できなくなります

掃除機で吸うのは、と聞かれることもありますが、静電気が出るのでうちではやりません。

やることは、外側だけ。乾いた布で表面の砂を落として、それ以上は触らない。

水没の禁止三点も、ここでは同じです。充電しない・電源を入れない・振らない。砂まみれの充電口にケーブルを挿すのは、詰まりとショートの合わせ技になります。

川の水と、海の水

同じ「濡れた」でも、中身は違う。

川は真水。腐食の速さだけを見れば、海よりおだやかです。ただ、泥と砂と有機物が入ってくる量は川のほうが多い。上流から流れてきたものが、そのまま端末の中へ入ります。

海は、塩。乾いても塩の結晶が残って、そこから錆びが広がります。沖縄の海水がついた端末は、放っておいた日数がそのまま腐食の進んだ日数だと思ってください。三〜四日で緑色のサビが出ているものも見ます。

どちらが軽い、という話ではなくて。川は詰まりやすく、海は錆びやすい。困り方の種類が違うだけです。

川の水と海の水で端末の中に残るものがどう違うかを比べた図解

ゲーム機を海辺に持って行く前に

12年で水没して持ち込まれたゲーム機は67台。Switchが38台、3DSが25台でした。

キャンプ場でSwitch、テントの中で携帯ゲーム機。楽しい絵ですけど、砂と潮風の中に精密機械を置いているのと同じ。スティックの根元は隙間だらけで、砂が入ると入力が効かなくなります。よくある症状はSwitch修理のページにまとめました。

持って行くなら、ジッパー付きの袋を二重にして、乾いたタオルを一緒に入れる。それだけでもだいぶ違います。

濡らした日にやること

  1. 電源が入っていたら切る。入っていなければ、そのまま触らない
  2. ケースとSIMトレイを外す。砂がついたまま入れ直さない
  3. 外側の砂と水を、乾いた布で押さえて取る。こすると砂が傷をつけます
  4. 海水がついた端末は、外装だけ真水でさっと流してすぐ拭くのは有効です。水に沈めるのは別の話なので、そこはやらない
  5. 米、ドライヤー、天日干しはしない。乾かす時間より、店に着く時間を優先してください

「その日は普通に使えた」で持ち込みが一〜二週間遅れる。これがいちばん多いパターンで、いちばんもったいない。動いているから大丈夫、が水没では通用しません。錆びは、静かに進みます。

川や海で濡らした日にやることとやってはいけないことの図解

費用の目安は修理料金表、持ち込み先は店舗一覧にあります。中の写真だけでも取り出したい場合はデータ復元のページを見てください。混雑を避けたいときは予約フォームが便利です。

水没は、直せますと約束できない修理です。開けてみないと分からない。それでも、砂と塩が乾ききる前に届いた端末には、まだこちらの手が残っています。迷ったら、そのまま持って来てください。


スマホ119は沖縄県内で、iPhone・Android・iPad・ゲーム機の水没修理とデータ復旧を承っています。水没は時間が経つほど内部の腐食が進みます。充電せず、電源を入れず、そのままの状態でお持ちください。
店舗一覧修理料金表データ復元

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