スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは、専務の富村レオです(^^)
昨日はセガのSG-1000でした。今日は月曜日、周辺機器編の⑥。ファミリーコンピュータ ロボットです。
ファミコンの話は、9月の息を吹くのは逆効果の回から何度か書いてきました。今日のロボットは、ゲーム機の横に置いて、テレビの画面から命令を受け取って動く機械です。発売は1985年、僕が生まれる12年前。なので、ここから先は資料で知った話になります。

①あの頃 — 1985年7月26日、ファミコンに相棒が来た
ファミリーコンピュータ ロボットの発売日は1985年(昭和60年)7月26日。資料によると、ロボット単体の型番はHVC-012。開発者は横井軍平さんとされています。
面白いのは、ロボットだけでは動かないことです。同じ日に出た「ブロックセット」か、少しあとに出た「ジャイロセット」と組み合わせて、はじめて動きます。ロボットは体で、ソフトが頭。そんな分け方になっていました。
②動く仕組み — 画面の光が、命令になる
ここが今日いちばん書きたかったところです。
ロボットは、どうやって命令を受け取るのか。答えはテレビの画面です。画面から送られる光の信号を、ロボットが目で直接受け取って、中のモーターで動く。光線銃シリーズの技術を応用した仕組みだそうです。
そして、通信は一方通行。ロボットからファミコンへ、何かを返す仕組みはありません。画面が指示を出し、ロボットはそれを聞いて動くだけ。ブラウン管の光が、そのままリモコンの役をしていたわけです。
光線銃が画面の光を読む話は、光線銃の回で書きました。あちらは「光を受けて、当たったかを返す」側。ロボットは「光を受けて、体を動かす」側。同じ光の使い方の、別の答えなんですよね。
画面に映る光だけで、机の上の機械を動かす。1985年にこれを家庭のおもちゃでやっていたのは、今見ても発想が面白いと思います。

③動き方 — 胸と腕と、最初の目線合わせ
ロボットができる動きは、資料によると3つです。
- 胸の部分の上下(6段階)
- 左右の回転(5段階)
- 腕の開閉
遊ぶ前には、TESTモードでロボットの目線を画面に合わせます。うまく合うと、頭のLEDが点滅して知らせてくれる。目で光を受ける仕組みだから、まず「ちゃんと画面を見ているか」を確かめるわけです。理にかなっていますよね。
電源は、ロボット側の単3乾電池4本。目で受けて、自分の電池で動く。ロボットは、机の上で一台の機械として完結しているんです。

④遊べたもの — 日本ではソフト2本
日本で出た対応ソフトは、「ブロックセット」と「ジャイロセット」の2本だけです。
ブロックセットは、ロボットと同じ日の発売。箱の中には、ブロック5個、ブロックトレイ5個、ブロックハンド2個、そして専用のカセットが入っていました。カセット1本の中に、机の上で使う部品がこれだけ付いてくる。ゲームというより、半分はおもちゃ箱です(笑)
ジャイロセットは、ロボットより少しあとの発売。資料には、つくば科学万博の「コマ芸ロボット」から着想を得た、と書かれています。万博の年に、万博のロボットから生まれたソフト。時代の空気がそのまま入っている感じがします。

⑤海の向こうでは — R.O.B.という名前
海外では、このロボットはR.O.B.(Robotic Operating Buddy)の名前で出ています。日本のロボットは赤と白、海外版はNESに合わせた灰色だったそうです。
資料には、背景としてこんな話も残っています。1985年1月のCESで反応が悪かったため、「ゲーム機ではないもの」として見せるためにロボットが急いで作られ、同じ年の10月、ニューヨークでのNESのテスト販売では、ロボットとのセットが中心になった、とされています。ゲーム機を、ゲーム機ではない顔で紹介するための相棒、という見方ですね。
⑥改造メモ — 動かなくなったら、まず見せてください
うちのゲーム機修理のページに、ファミコン ロボットのメニューはありません。ですから、ここは「見せてください、ご相談ください」までです。直せるかどうかは、見てからのお話になります。
久しぶりに出してきたら、まず電池を確かめて、箱や部品がそろっているかを見てあげてください。ブロックやハンドは小さいので、なくしやすい部品です。中を開けるのは、そのあとで相談してからにしましょう。

だから、今のスマホも直せます
画面の光を目で受けて、モーターで動く。ロボットの中にあるのは、光を読む部品と、動かす部品です。スマホも同じで、画面のまわりには光を受ける小さな部品があって、明るさを合わせたりしています。小さな部品ほど、正しい位置に戻すことが大事。ロボットの目線合わせと、どこか似ているんですよね。
画面の割れや、電池の減りが気になったら、修理料金表やバッテリー交換のページからどうぞ。お近くの店舗でもご相談を受けています(^^)

次は11月3日(火)、PS2の薄型(SCPH-70000)です
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