スマホ119

社長ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 社長の手記

社長ブログ視点と、本音と、物語。

修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。

富村スマホ119 代表 富村 浩樹
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社長の作業机の墨絵イラスト(iPhone修理の道具と3Dプリンター、釣り竿、眠る愛犬) 手を動かした分だけ、書ける。
拾った人のために作った迷子札|アプリ深掘り⑥|社長ブログ
2026.09.28 0

▼ この記事を、ショート漫画にしました(タップで再生・音が出ます)

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皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)

今月は、自分で作ったアプリの話をぽつぽつ挟んできました。今日はその6本目。NFCドッグタグという、犬の迷子札のアプリです。

先に白状しておくと、これは僕の失敗から生まれました。

脱走した犬を探して見つけてもらうまでを描いた4コマ漫画

玄関が開いていた、3時間

うちのトイプードルが、玄関から出て行ったことがあります。

近所を3時間、名前を呼びながら歩き回りました。側溝をのぞき、車の下を見て、また同じ道を戻る。あの3時間、頭の中でずっと同じことを考えていました。

「誰かが見つけてくれたとして、その人はどうやって僕にたどり着くんだろう」

首輪に電話番号を書いておけばいい? そう思いますよね。でも、油性ペンの字は数か月で消えます。名札は外れる。連絡先を全部さらけ出すのも、正直こわい。

マイクロチップの話も頭をよぎりました。ただ「体に何かを入れるのはかわいそう」とためらう気持ちも、僕の中には確かにあります。この気持ちは責められるものでもないと思うんです。

あの夜の僕は、見つかったときのことばかり考えていました。見つけてくれる人のことは、一度も考えていなかった。今思うと、そこが抜けていたんですよね。

首輪に連絡先を書く方法それぞれの弱点を並べた図

「アプリを入れてください」と言った時点で、犬は帰ってこない

迷子札を作ろうと考え始めて、最初にぶつかったのがここでした。

拾ってくれるのは、たまたま通りかかった見知らぬ人です。仕事に向かう途中かもしれない。子どもを連れているかもしれない。雨が降っているかもしれない。

その人に「まずアプリをダウンロードしてください」とお願いできますか。

僕には無理です。親切って、階段が1段でも増えたら途切れます。悪気なく、ふつうに、途切れる。

便利にする相手を、僕はずっと間違えていました。楽をさせるべきは飼い主じゃない。助けてくれる側です。

拾った人にアプリを入れさせると親切が途切れることを示す図

かざす、3タップ、終わり

そこで、こう作りました。首輪のタグにスマホをかざすと、そのままブラウザが開く。インストールなし、会員登録なし、パスワードなし。あとは3タップで飼い主に連絡が届きます。

拾ってくれた人がやることは、これだけ。

逆に言うと、この「かざすだけ」を成立させるために、面倒ごとは全部こちら側に寄せてあります。飼い主の設定画面のほうが、正直ちょっと手間です(笑

ついでにもうひとつ。首輪側のタグは電池がいりません。かざされた一瞬だけ、相手のスマホから届く電波で目を覚ます仕組みです。だから充電を忘れて使えなかった、という事故が起きない。迷子札はいざという日に一発で効かないと意味がないので、ここだけは譲りませんでした。

首輪のタグにかざしてから連絡が届くまでの流れ図

探す側の手も、少しでも軽くしたかった

もうひとつ入れたのが、迷子ポスターを自動でつくる機能です。

写真と名前と特徴を入れると、ポスターの形に整えてくれる。取り乱している人に、文字の大きさや配置を考える余裕なんてありません。あの夜の僕にも、なかった。

うちの近所でも、迷い犬の写真がSNSで回ってくることがあります。文字だけの投稿と、写真が一枚ある投稿。回り方がまるで違うんですよね。だったら、その一枚をすぐ作れるようにしておこう、と。

有料のプランでは、見つけてもらった瞬間にSMSで通知が届いて、発見された場所が地図に出ます。家族で共有もできる。探すのは、たいてい一人じゃありませんから。

無料ではじめられるので、犬を飼っている方は一度のぞいてみてください^^)

迷子ポスターの自動生成と発見時の通知や地図共有を示す図

これ、カウンターでやっていることと同じでした

作り終えてから気づいたことがあります。

これ、うちの修理カウンターの設計とまったく同じだ、と。

本『仕組みは、人を信じるために作る』の第4章に「仕組みの第一歩は「迷い」を減らすこと」と書きました。お客さまに専門用語を覚えてもらう店にはしない。順番と言い方をこちらが用意して、迷う場所を先に消しておく。

手間をどちら側が持つか。それだけの話なんですよね。持つ側を間違えると、どんなに立派な機能も使われないまま終わります。

だから僕は、何かを作るとき「いちばん困っている人が、いちばん何もしなくていい形」を探すようにしています。犬を抱えた通りすがりの人。割れた画面を持って駆け込んでくるお客さま。切羽詰まっている相手に手順を覚えさせるのは、こちらが設計をサボっている証拠です。

修理カウンターの説明と迷子札の設計が同じ考えであることを示す図

アプリの一覧はアプリ開発のページにまとめてあります。2026年8月時点で11本、夜な夜な作っております汗 考え方のもとになった本のほうはBOOKのページへどうぞ。

そして本業のスマホ修理も、同じ考えでやっています。沖縄県内の店舗で、専門用語なしでご説明します。

お気軽にご相談下さい^^)


スマホ119は沖縄県内に店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください^^)
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