スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは、専務の富村レオです(^^)
改造図鑑の第32回。連載もそろそろ終盤なので、今日は少し大きな話をします。
ゲームの保存です。
「保存って、押し入れに置いてあるけど?」と思いますよね。でも僕が言いたいのは、モノの保管だけじゃなくて、「遊べる状態」を未来に残すという話。これが、思っているよりずっと難しいんです。

ゲームは、放っておくと遊べなくなる
この連載で見てきたとおり、ゲームが遊べなくなる理由はいくつもあります。
- ハードが壊れる。電池、コンデンサ、液晶、ヒンジ。機械は必ず劣化します
- メディアが死ぬ。カセットのセーブ電池は切れ、ディスクは読めなくなり、記録面は少しずつ劣化する
- 部品が枯れる。メーカーの修理サポートはとっくに終了。純正部品はもう作られていません
- 配信が終わる。実は一番怖いのがこれ。ダウンロード販売は、ストアが閉じたら買えなくなります。過去に実際、携帯機のストアが閉鎖されて話題になりました
紙の本は100年残ります。でもゲームは、ハードとソフトと電源が揃わないと動かない。文化としては、かなり燃えやすい素材なんですよね。

世界では「ゲーム考古学」が始まっている
この危機感は世界共通で、ゲームを文化財として残す動きが本格化しています。
海外には映画フィルムのようにゲームを収蔵する博物館や図書館があり、日本でも大学や団体がゲームのアーカイブ研究を進めています。開発資料や当時の雑誌まで含めて「遊びの歴史」を残そうという、いわばゲーム考古学です。
メーカー自身も動いていて、公式の配信サービスで昔のゲームを現行機で遊べるようにしています。権利を持っている会社が正式に出し直す。これが、いちばん健全な保存の形だと僕は思っています。
ここで一応、この連載のお約束を。
※ゲームソフトのデータを吸い出したり配布したりする行為は、たとえ自分で買ったソフトでも法律に触れる可能性があります。この記事は技術と文化の話であって、やり方の紹介ではありません。遊ぶなら公式の配信サービスを使ってください。

じゃあ、僕らにできる保存はなにか
個人レベルでできることは、実はけっこうあります。
- 実機を延命する。電池を抜く、乾燥剤と一緒にしまう、たまに風を通す。湿気の回と電池の回に書いたとおりです
- セーブ電池を交換しておく。カセットの中の思い出は、電池が切れたら消えます。切れる前が勝負
- 箱・説明書・付属品を捨てない。スタートアップディスクが無いと動かない機械の話、覚えていますか。付属品も本体の一部です
- 公式配信で買い直す。遊ぶ環境を現行機に持っておくのも、立派な保存です
- そして、手放すなら、遊べる状態で次の人へ。押し入れで朽ちさせるより、動く状態で誰かの手に渡るほうが、ゲームは長生きします。買取はそのバトンタッチのお手伝いだと思っています

修理屋は、保存の現場にいる
大きなことを言うようですが、僕は修理という仕事も保存活動の一部だと思っています。
博物館がゲームを収蔵しても、動かなければ資料は半分です。液漏れした基板を洗浄する、切れた電池を替える、割れたヒンジを直す。「動く」を取り戻す技術があって初めて、遊びの文化は生きたまま残る。
ゲームボーイの回で書いた「生まれる前の機械でも、開ければ直せる」は、実はこの話につながっていたんです。僕が直した機械が、僕より長生きするかもしれない。この仕事の、いちばんロマンのある部分です。


動かなくなった機械の相談は店舗へ。「思い出ごと次の世代に残したい」というご相談、大歓迎です(^^)
さて、次回はいよいよこの連載の最終回。「動かない」と言われた機械を直すのが好きな理由、書きます。
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください(^^)
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