スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは、専務の富村レオです(^^)
据置編の8台目。今日はネオジオ、それも家庭用のAESのほうです。
この機械、語る順番を間違えると事実がずれるので先に整理させてください。登場は1990年4月26日。ただし当初はレンタル中心の売り方で、一般販売が始まったのは1991年7月1日。だから「1990年の機械」と言う人も「1991年の機械」と言う人もいて、どっちも間違いじゃないんですよね。

① あの頃 — 本体58,000円、ソフト2〜3万円台
本体の値段が58,000円(のちに48,800円へ改定)。そしてソフトが、1本2〜3万円台。
もう一度書きます。ソフトが、2〜3万円。
三本買ったら本体を追い越します。「本体よりソフトが高い」と言われた家庭用機というのは、たぶん後にも先にもこれくらい。当時の家庭でこれを買ってもらえた子は、学校で相当な存在だったはずです(笑)
僕はこのとき生まれていません。登場した1990年の時点で、生まれる7年前。一般販売が始まった1991年でも6年前です。
② 遊んでた — 三本、あとから
- 餓狼伝説2(1993)。手前と奥の二本のラインを飛び移りながら戦う対戦格闘。相手のラインへ跳んで避ける、という発想が独特でした
- サムライスピリッツ(1993)。武器を持って斬り合うので、一発の重さが桁違い。決まった瞬間に画面がぐっと寄る、あのカメラが名物です
- メタルスラッグ(1996)。横スクロールのアクションなんですが、とにかくドット絵の描き込みが異常。今見ても手描きの密度が違います

③ 開けてみる — ゲーセンの基板が、そのまま家にある
開けると、まず基板がでかい。金属シールドも重厚。それもそのはずで、この機械は業務用の基板をほぼそのまま家庭用に持ってきた作りなんです。だから中身に妥協がない代わりに、値段も妥協がなかった。
ROMカセットは弁当箱サイズ。手に持つとずっしり重くて、割ってみると中にマスクROMがぎっしり並んでいます。あの重さは中身の重さ。
セーブは本体ではなくメモリーカード側です。容量は2KB。ゲームセンターの続きを家で、家の続きをゲームセンターで、という当時の売り文句を、この小さなカードが支えていました。
そしてコントローラーが着脱式のアーケードスティック。中を開ければ、レバーとマイクロスイッチ。ゲーセンの筐体に入っているものと、考え方は同じです。

④ 今、壊れるとこ
- 音は出るのに画面が化ける/絵が一部欠ける。カセットの多ピン端子と本体スロットの酸化。接点が長い分、酸化する面積も広いんです
- 電源が入らない、音がおかしい。本体・カセット双方の電解コンデンサの劣化
- レバーが渋い、勝手に連打が入る、ボタンが戻らない。グリスの固着とマイクロスイッチのチャタリング。アーケード部品なので、消耗品として普通に摩耗します
- セーブが消える。メモリーカードの電池切れ
ただ、この機種はちょっと事情が違っていて。高い機械だっただけに、みんな大事に扱っていたんですよね。だから状態のいい個体がちゃんと残っている。押し入れから出てきた時点で、他機種より当たりを引く確率が高い機械です(^^)

⑤ 改造メモ — 消耗品が、今も新品で買える
ネオジオがすごいのは、ここから。
レバーとボタンは、現行のアーケード部品にそのまま換装できます。ゲームセンターで今も使われている国産の部品が普通に手に入るので、三十年前のコントローラーを新品同様の操作感に戻せる。これができる機種、そう多くないです。
あとは多ピン端子の清掃(無水エタノールと歯ブラシ。酸化がひどければ研磨)、コンデンサ交換、メモリーカードの電池交換。映像はもともとRGBが綺麗なので、アップスケーラを噛ませればHDMIで最高画質になります。
ここで一つだけ。基板が大きくて開けやすい機械ですが、通電したまま端子や電池まわりを触るのはやめてください。ショートで一発です。開けるなら電源を抜いてから、不安なら持って来てください。

だから今のスマホも直せます
この回で一番言いたいのは、機械の寿命を決めるのは性能じゃなく、消耗品が手に入るかどうかということ。
ネオジオが三十年たっても現役でいられるのは、レバーもボタンも今の部品で置き換えられるからです。逆に言えば、部品さえあれば機械はまだ動く。
これ、そのままスマホの話でもあるんですよね。バッテリーも画面もコネクタも消耗品で、部品があるうちは直る。メーカーのサポートが終わった端末でも、うちで部品を持っていれば直せる場合があります。金額は修理料金表を見てください。
ゲーム機のほうも同じで、Switch修理のスティック交換なんて、やっていることはレバーの換装と地続きです。動かない一台があるなら、お近くの店舗へ。直すか、買取に出すか、その場で一緒に決めましょう。

次回はメガCD。買った人が十人に一人しかいなかった、未来を先取りしすぎた機械の話です。
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
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