スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは、専務の富村レオです(^^)
改造図鑑の第28回。今日から数回は、機種の話を離れて横断テーマ編をやります。
一発目は、この連載でいちばん繰り返し出てきた話。電池です。
ゲームボーイの回でも、GBA SPでも、たまごっちでも、Vitaでも。壊れる話をすると、結局いつも電池に戻ってくるんですよ。だから一度、まとめて書いておきます。
先に結論。レトロゲーム機の電池は、種類を問わず全部ヤバいです。ただし、ヤバさの種類が3つに分かれます。

タイプ①:乾電池の液漏れ(〜90年代の機種)
ゲームボーイ、ゲームギア、ワンダースワン。乾電池で動く世代の敵は液漏れです。
入れっぱなしの乾電池は、何年もかけて中の液がにじみ出て、端子を白い粉と緑青に変えます。第1回のゲームボーイ回で書いたとおり、うちに来る古いGBの不動原因はほぼこれ。
怖いのは、腐食が端子で止まらないこと。基板の配線まで食い進むと、清掃では戻らなくなります。
対策はひとつだけ。今夜、電池を抜く。遊ばない機械に電池を入れておく理由は、何もありません。

タイプ②:内蔵リチウムの膨張(2000年代以降)
GBA SPから先の機種は、充電式のリチウムイオン電池を内蔵しています。DS、3DS、PSP、Vita、そしてSwitchも。
リチウムイオン電池は、寿命が来ると膨らむことがあります。ガスが発生して、パンパンになった電池が裏ぶたや画面を内側から押し上げる。
- 裏ぶたが浮いてきた・閉まらない
- 画面が盛り上がって隙間ができた
- 本体がきしむ、平らな机でガタつく
これ、全部膨張のサインです。そして膨張した電池は、穴を開けたり潰したりすると危険です。無理に自分で剥がそうとせず、そのまま持ってきてください。処置はこちらでやります。
スマホでも毎日同じ症状を見ています。バッテリー交換は「早いほど安く済む」修理の代表です。

タイプ③:カセットのボタン電池切れ(セーブが消える)
3つ目は、本体ではなくカセット側の話。
昔のカセットの一部は、セーブを保持するために中にボタン電池が入っています。ポケモン金銀の回で書いた、あの仕組みです。電池が切れた瞬間、セーブデータは静かに消えます。
電源も入るし画面も映るのに、思い出だけが消えている。3タイプの中で、僕はこれがいちばん切ないと思っています。
電池交換自体は可能で、やり方次第ではセーブを保持したまま交換する方法もあります。消える前に手を打つのが何より大事です。

今夜できる、押し入れ点検チェックリスト
まとめとして、5分でできる点検を置いておきます。
- 乾電池機:電池ボックスを開けて、電池が入っていたら抜く。白い粉が見えたら触らずそのまま相談へ
- 充電式の機種:裏ぶたの浮き・画面の盛り上がりをチェック。膨らんでいたら使わない、充電しない
- カセット:大事なセーブがあるソフトをリストアップ。数十年前のカセットなら電池交換を検討
- 全部共通:湿気の少ない場所へ。直射日光と車内は厳禁です
これだけで、5年後の生存率が全然変わります。ほんとうに。

電池は、機械の心臓であり爆弾でもある
27機種ぶん見てきて思うのは、ゲーム機の歴史は電池の歴史でもある、ということです。単三4本が単四2本になり、充電式になり、薄く大容量になった。便利になるほど、劣化したときのリスクも大きくなりました。
電池を制する者は、レトロ機を制す。大げさじゃなく、そう思っています(笑)

点検して不安が見つかったら、店舗へどうぞ。動かなくなった機械を手放すなら、買取の前に電池まわりを見ておくと査定も変わりますよ。
次回は改造編の定番。「IPS液晶化ってなに?」を丸ごと解説します。
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
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