スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは!スマホ119で専務をしています、富村レオです(^^)
いきなりですが、お知らせから。今日から土曜日は、実話連載として並走します。
平日にやっている「レトロゲーム機 改造図鑑 据置編」は、今まで通り1日1台ずつ止めずに続けます。土曜だけ別枠。父が撮って残してくれた古い動画をたどりながら、僕自身の話を書かせてください。題して「父と、機械と、沖縄と」。全4話の予定です。
第1話は、転がった日の話。

父のチャンネルには、失敗した映像も残っている
僕は12歳のころからレーシングカートに乗っていました。2010年から2014年、年齢でいうと12歳から16歳までの4年間です。
その頃の映像が、父のYouTubeチャンネルにけっこう残っているんですよ。走っているところ、タイムを計っているところ、自分のマシンが届いた日。
そしてクラッシュした映像も、消さずに置いてある。
これ、地味にすごいことだと思っていて。ふつう残さないじゃないですか。うまくいった周回だけ切り取って、転んだところは消したくなる。親ならなおさら、見たくないはずです。
でも父は消さなかった。2本、そのまま。

ククルサーキット、12歳
場所はククルサーキット。動画のタイトルに、その名前が入っています。
ここで先に正直なことを書いておきますね。その日に何が起きたのか、僕は細かく書けません。
原因も、どこがどうなったのかも、記録として残っていないんです。2本の映像が同じ瞬間を別の角度から撮ったものなのかどうかすら、はっきりしない。
「あのとき縁石に乗り上げて」とか「幸い無傷で」とか足せば、読み物としては盛り上がります。でもそれ、僕が今つくった話ですよね。16年前の12歳の頭の中を28歳の僕が代弁したら、もう別人の作文です。
残っているのは映像だけ。だから、映像だけを置いておきます。

カートには、屋根も囲いもない
カートって、体がほぼむき出しの乗り物なんですよ。屋根もドアも無くて、路面が本当にすぐそこにある。ヘルメットとスーツと、あとは自分の判断だけ。
だから小学生でも中学生でも、機械の状態には嫌でも敏感になります。タイヤの空気圧。エンジンのかかり方。ブレーキが効き始める位置。ちょっとした違和感が、そのまま自分に返ってくるので。
今ふり返ると、あの4年で一番身についたのは運転そのものじゃなくて、機械の声を聞くほうだった気がします。個人的には、けっこう本気でそう思っています。
この感覚、今の仕事でそのまま使っているんですよ。カウンターでお客さんの話を聞くとき、僕が知りたいのは「壊れました」の一言じゃなくて、その前です。いつから、どんなときに、どういう音や動きだったか。充電の減り方が変わったのは先月か、それとももっと前か。
異変って、たいてい壊れるより先に出ています。カートも、スマホも、30年前のゲーム機も、そこは同じ。

壊れた側にいた人間が、修理屋をやっている
スマホ119のカウンターに立っていると、画面がバキバキに割れた端末を、申し訳なさそうに差し出すお客さんがいます。
「落としちゃって…」と、小さい声で。
あの空気、僕はけっこう分かるつもりなんです。うまくいかなかった瞬間って、人に見せたくない。自分の失敗としてしまい込みたくなる。
でも修理屋から見ると、そこは全然責める場所じゃないんですよね。壊れるのは、使っていた証拠なので。押し入れで眠っていた機械は、そもそも割れません。
壊れた側にいた人間のほうが、壊れたものの気持ちが分かる。これ、けっこう本気で言っています(^^)

失敗の記録を残す、という選択
父がクラッシュ動画を消さなかった理由を、本人に聞いたことはありません。たぶん深い意図なんて無くて、撮ったから上げた、くらいだと思います(笑)
ただ結果として、僕の手元には「うまくいかなかった記録」が残りました。16年経っても、消えずに。
会社でも似たことをやっていて、うちは直せなかったケースや修理の失敗をスタッフ同士でちゃんと共有します。成功例だけ並べても、次に同じ場所で転ぶだけなので。
直せる自慢より、直せなかった記録のほうが効く。カートで転がった12歳から、そこは変わっていない気がします。

来週の土曜は、13歳の誕生日の話
次の土曜は、念願のタイムが出た日の話をします。その日がたまたま、自分の誕生日でした。
画面割れも、バッテリーの劣化も、ゲーム機のスティックの効きも、うちで見ています。金額は修理料金表で確認してから、お近くの店舗へどうぞ。動かなくなった端末や押し入れの古いゲーム機は、捨てる前にスマホ買取で査定させてください。直せば値段が付くもの、まだけっこうあります。
明日の日曜は図鑑に戻ります。本体より高かった、5万7千円の周辺機器の話!
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください(^^)
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