スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは、専務の富村レオです(^^)
据置図鑑の15台目。今日はドリームキャストです。
この機種、中古で手に入れた人がほぼ全員ぶつかる症状があります。
読むときと、読まないときがある。
昨日は起動したのに今日は起動しない。しばらく置いたらまた動いた。……これ、機嫌の問題じゃないんですよ。寿命の途中経過です。

①あの頃 — 1998年11月27日、29,800円
発売は1998年11月27日。定価は29,800円(税別)。翌1999年6月24日に19,900円へ、そしてハード事業撤退の発表後は9,900円まで下がりました。
据置ゲーム機が1万円を切る。当時の空気を知らなくても、この値札だけで何が起きたかは伝わってきますよね。
ちなみに発売日、僕は0歳でした。生後11か月。1歳の誕生日の8日前です。何も覚えていないのが逆にすがすがしい(笑)
②遊んでた — 早すぎた3本
ソニックアドベンチャー(1998・ローンチ)。あの速さを殺さずに完全3Dへ持ち込んだ一本。速いキャラを3Dにすると酔うか迷子になるかのどちらかになりがちで、そこを力技で成立させています。
シェンムー(1999)。街の人ほぼ全員に話しかけられるフル3Dの街。決められたタイミングでボタンを押すQTEもここが有名です。お金と時間をかけすぎた伝説として語られますけど、実際に触ると「そりゃかかるわ」と納得します。
ファンタシースターオンライン(2000)。家庭用ゲーム機で他人と協力して遊ぶRPGの先駆けです。この機種、背面に着脱式の56kモデムが標準で付いていた。ネットにつなぐのが最初から前提だった据置機って、当時ほぼ他にないです。
③開けてみる — 独自規格という賭け
中身は日立のSH-4に、PowerVR2系のグラフィック。そしてディスクがGD-ROMという独自規格で、容量は約1GB。当然ドライブも専用品です。
ここが後々効いてきます。独自規格ということは、壊れたときに代わりの部品が乏しいということなので。
ほかは、電源基板が本体内蔵で100V直結。冷却ファンあり。時計用のバックアップ電池が中に入っています。
そしてセーブは、液晶が付いたメモリーカード。あれ自体が単4電池2本で動く小さなゲーム機なんですよね。本体のコントローラーに挿して使う。今考えても変な発想です(笑)

④今、壊れるとこ — 一気には死なない
持病はこの5つ。
- GD-ROMドライブの寿命。ピックアップが劣化して、読むときと読まないときが出はじめる → 起動できたりできなかったりになる → 完全に読まなくなる。この順番で進みます
- 電源基板のコンデンサ劣化。起動ロゴのところで固まる、電源が入らない
- 内蔵バックアップ電池の消耗。電源を入れるたびに日付設定を要求される
- 冷却ファンの軸受け劣化で異音。放置すると熱で他の部品まで持っていかれます
- メモリーカードの電池切れでセーブ消滅、あと液晶の表示欠け
いちばん覚えて帰ってほしいのは、一番上の段階的に死ぬというところです。

「たまに動く」は、直せる最後のチャンス
機械って、スパッと壊れてくれたほうが実は親切なんですよ。困るのは、だましだまし動いてしまうこと。
動くから、まだいいかと思う。そのあいだにピックアップは静かに終わりへ向かっている。そして完全に読まなくなってから持って来られると、選べる手が減ります。特にこの機種は代替部品が乏しいので、その差が大きい。
だから、読めたり読めなかったりの段階で相談してください。本当にそこが分かれ目です。

⑤改造メモ
- ODEに換装してSDカードやSSDから起動する。ドリームキャスト延命の定番中の定番で、読み込みの問題を丸ごと消せます。動かすのは自分が現物を持っているソフトのバックアップまで、が線引き
- 電源部のコンデンサ交換、あるいは電源ユニットごと現代の小型電源に置き換える
- バックアップ電池をソケット化して、次からラクにする
- 冷却ファンを今どきの静音ファンへ交換
- VGAやRGBで出力してアップスケーラ経由でHDMIへ。この機種はVGA出力がきれいなので、効果がかなり大きい
- 黄ばみを抜くレトロブライト。ただし店ではおすすめしていません。薬剤と紫外線でプラスチックを痛める作業なので、割れたり、まだらになったり、あとで戻ることがあります。やるなら覚悟のうえで
※ゲームソフトのデータを吸い出したり配布したりする行為は、たとえ自分で買ったソフトでも法律に触れる可能性があります。この記事は技術と文化の話で、やり方の紹介ではありません。

だから、今のスマホも直せます
段階的に死ぬのは、ドリームキャストだけじゃないです。
スマホのバッテリーもまったく同じ進み方をします。最大容量の%がじわじわ下がる → 寒い日だけ落ちる → 残量20%で突然落ちる → 充電しても起きない。ここまで来ると、写真の取り出しから話が始まってしまう。
「たまに調子が悪い」は、機械が出している最初の合図なんですよね。ゲーム機でもスマホでも、そこで一度見せてもらえると打てる手がいちばん多いです(^^)

バッテリーの%が気になってきた方はバッテリー交換、据置ゲーム機のドライブや電源まわりはPS修理のページから相談できます。費用の目安は修理料金表をどうぞ。もう動かないと諦めていた機械も、スマホ買取でゲーム機ごと見ています。
次回は、押し入れ点検の日にぴったりの話。セーブが消える原因、内蔵電池の回です。
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
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