スマホ119

社長ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 社長の手記

社長ブログ視点と、本音と、物語。

修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。

富村スマホ119 代表 富村 浩樹
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社長の作業机の墨絵イラスト(iPhone修理の道具と3Dプリンター、釣り竿、眠る愛犬) 手を動かした分だけ、書ける。
沖縄のトーカチ祝い。数え88歳の写真をどう残すか|社長ブログ
2026.09.18 0

▼ この記事を、ショート漫画にしました(タップで再生・音が出ます)

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皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)

今日は9月18日。カレンダーには何も書かれていない普通の金曜日ですが、旧暦だと八月八日にあたります。沖縄でいうトーカチの日です。

数え88歳のお祝い。本土でいうところの米寿ですね。ただ、うちなーではあまり「米寿」とは言いません。トーカチはトーカチ。

トーカチ祝いの写真が一台のスマホの中だけに残っていることに気づく4コマ漫画

旧暦だから、毎年日付が動く

トーカチが「今年はいつなのか」を、僕もいつも数え直しています。

今年は旧暦八月一日が9月11日。旧暦八月十五日、つまり十五夜が9月25日。そこから逆算すると、旧暦八月八日は9月18日。ぴったり今日です。

新暦のカレンダーだけ見ていると、トーカチもジューグヤも急にやってくる感じがするんですよね。「あれ、もう?」と毎年言っている気がします汗

ちなみに3日後の9月21日は敬老の日。今週は、沖縄のあちこちで年長者を囲む席が立つ週になります。字や自治会の敬老会も、この時期に集中しますよね。

写真は撮られる。でも、残らない

ここからが修理屋の話です。

お祝いの席って、めちゃくちゃ写真を撮るんですよ。何十枚も。ひ孫が抱っこされている一枚、みんなでカチャーシーの一枚、お膳を前にした一枚。

ところが、それが数年後に残っているかというと——けっこうな確率で、残っていません。

理由は毎回同じです。撮った人のスマホの中にしか無いから。撮った本人が機種変更する。あるいは落として画面が真っ黒になる。それだけで、あの日の何十枚が丸ごと消えます。

店のカウンターで「中の写真だけ、なんとかなりませんか」と言われるとき、いちばん多いのが法事とお祝いの写真です。誕生日、結婚式、そしてトーカチや敬老会。取り返しがつかない日の写真ほど、一台の中に閉じ込められている。

「またいつでも撮れるから」が通じないんですよね、こういう日って。同じ顔ぶれで、同じ座敷で、同じ笑い方で、というのはもう二度と揃わない。修理屋を12年やっていると、そこがいやというほど分かります。だから僕は、お客さまの端末を開けるとき、部品ではなく誰かの一日を預かっているつもりで触っています。

祝いの写真が一台のスマホに閉じ込められている状態を示す図

その場で5分でできる三つ

難しい話はしません。祝いの席のうちにやってしまうのがコツです。

ひとつ。撮る人を一人に決めない。複数のスマホで同じ場面を撮っておく。これだけで、一台壊れても全滅しません。いちばん原始的で、いちばん効きます。

ふたつ。その場で家族に送る。帰ってからやろうと思ったものは、だいたいやりません(笑)。テーブルの上で送ってしまう。共有アルバムを作れる方は、作ってしまったほうが早いです。

みっつ。残り容量を先に見ておく。これがけっこう泣きどころで、いい場面でシャッターが切れない。「保存できません」の表示が出てから慌てても遅いんですよね。行く前にストレージの空きを見ておく。

祝いの席でその場にできる三つの行動を示す図
一台だけで撮った場合と複数台で撮った場合の残り方の違いを示す図

おじぃおばぁの側の端末も見てあげてほしい

お祝いされる側の端末が、これまた放っておかれがちです。

電池が半日も持たないのに我慢して使っている。画面が割れたまま半年経っている。文字が小さくて、送られてきた写真が見えていない。本人は「高いんでしょ」と思って、家族に言い出さないんですよ。これ、本当に多い。

だから孫の出番です。文字サイズを大きくする。着信音量を上げる。緊急連絡先を入れておく。写真のバックアップを設定する。そして電池の最大容量が何%になっているかを見る。全部あわせても10分かかりません。

点検だけなら、うちの店ではお代はいただきません。沖縄県内の店舗一覧から近いところへ、ふらっと寄ってもらえれば見ます。

孫が年長者のスマホを点検してあげる五つの項目の図

アルバムの中の白黒写真も、救えます

もうひとつ。祝いの席では、昔のアルバムが引っぱり出されることがよくありますよね。

あれ、スマホで撮っておくと残せます。コツは真上から撮ること。斜めから撮ると台形にゆがみます。それと蛍光灯の真下は避ける。写真の表面に光が反射して、肝心の顔が飛んでしまうので。

窓際の明るいところで、影が入らない角度から、一枚ずつ。地味な作業ですが、これが一番確実です。八十八年分の顔が、その一冊に入っているわけですから。

沖縄には、数え97歳を風車で祝うカジマヤーという行事もあります。トーカチの先に、まだお祝いが控えているという文化。いいですよね〜、この感じ。八十八でゴールじゃないんです。

そういう土地で商売をさせてもらっているので、うちの店は「長く使う」お手伝いが本業だと思っています。買い替えを急かさない。直せるうちは直す。写真は一枚でも多く救う。それくらいしかできませんが、そこだけは真面目にやります。

古いアルバムの紙焼き写真をスマホで上手に複写する方法の図

電源が入らなくなった古い端末から写真を取り出したい方はデータ復元のページを、機種変更の前に写真をまとめておきたい方はデータ移行・バックアップのサポートを見てみてください。

トーカチを迎えられたご家族、おめでとうございます。今日撮る一枚が、ちゃんと残りますように^^)


スマホ119は沖縄県内に店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください^^)
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