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社長ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 社長の手記

社長ブログ視点と、本音と、物語。

修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。

富村スマホ119 代表 富村 浩樹
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社長の作業机の墨絵イラスト(iPhone修理の道具と3Dプリンター、釣り竿、眠る愛犬) 手を動かした分だけ、書ける。
「忙しそうで聞けなかった」と言わせない現場づくり|第20章|社長ブログ
2026.10.22 0

皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)

本の第Ⅱ部、今日は第20章「「分からない」と言える空気は、設計できる」です。

うちの店で起きた中でも、特に怖かった出来事から始めます。お客さまからお預かりした大事な端末を、作業中に傷めてしまったことがありました。

「忙しそうだったんで、聞けなくて」と言われて店主が気づく4コマ漫画

原因を聞いて、言葉を失った

原因をたどっていくと、担当のスタッフは作業の途中で、手順に確信が持てなくなっていたことが分かりました。迷いながら、そのまま進めていたんです。

どうして止めなかったのか。そう尋ねると、返ってきたのは「忙しそうだったので、聞けなくて」でした。

この一言で、僕の見方が変わりました。聞けなかったのは、その人の弱さではない。聞きにくい空気を、現場がつくっていたということだから。

分からないと言ったあとの反応を恐れて言えなくなる心理の図

恐れているのは「分からない」より、その後

人が怖がるのは、実は分からないことそのものより、口にしたあとの相手の反応です。顔をしかめられないか。手を止めさせて迷惑にならないか。見る目が変わらないか。

責任感の強い人ほど、一人で解決しようとします。すると判断が遅れ、遅れたことを言い出せなくなり、状況が重くなる。能力の問題ではありません。

本に書いたことですが、僕も最初は「遠慮せず聞いてね」と声をかけていました。優しい言葉ですよね。でも、優しさだけでは、空気は動きませんでした。言葉は軽く、空気は重い。

気軽に聞いてねという言葉では空気が変わらないことを示す図

空気は、三つの決めごとで作れる

空気というつかみどころのないものを、僕は手順に置き換えました。三つあります。

お願いではなく、仕組みで変える。それがこの章でいちばん言いたいことです!

一つ目は、声を出す場面を先に決めておくこと。決めた条件に当たったら、必ず確認する。想定外の場面では、自分だけで結論を出さない。少しでも不安なら、いったん止まる。ここまで決めておけば、「分からない」と言うことは勇気の出番ではなく、ただの手順です。

二つ目は、声を出したあとの段取りを決めておくこと。相談先は誰か。返事が来ないときは次にどうするか。待たせるお客さまへは何とお伝えするか。出口まで見えていれば、人は落ち着いて手を挙げられます。

言うタイミングを先に決めて手順にする図

「分からない」が、貢献になる

三つ目は、その声を記録として残すこと。個人の弱点としては扱わず、現場を良くする材料として残します。

ここが、僕にとっていちばん大きな変化でした。声を上げた人が、咎められる立場から、現場を助けた人に変わるんです。「ここは迷いやすいですね、書き足しておきましょう」と返せるようになりました。

誰かの迷いが、次の誰かの迷いを一つ減らす。そう実感できると、声を上げることへの怖さが、少しずつ薄れていきます。

分からないと言った人が責められる側から貢献者に変わる図

新人にかけた、その一言

しばらくして、アキラが新人に話しているのが耳に入りました。手を止めることは迷惑ではなく、むしろ助かるのだ、という趣旨でした。

僕が言わせたのではなく、現場の人が、現場の言葉で伝えている。それがうれしくて、ちょっと胸が熱くなりました(笑文化というのは、こういうふうに根づくのだと思いました。

ちなみに、先日の第19章は、質問が回る仕組みの話でした。今日はその手前の、声を出しやすい空気をどうつくるか、という話です。

手を止めた人を周りが歓迎する現場の図

空気は、偶然ではできない

「空気は偶然できるもんじゃない。」本にはそう書きました。毎日くり返す行動が、少しずつ空気になっていく。だから、行動の側を組み立て直せば、空気も動きます。

言えない現場では、問題が見えないまま育って、ある日いきなり表に出ます。言える現場なら、小さいうちに拾える。

声が出る現場は、にぎやかなわけではありません。むしろ落ち着いています。止まるべきときに止まれて、止まった人を誰も責めない。その落ち着きこそ、僕が目指している形です。

ここで気をつけたのは、「分からない」と言った人を、決して特別扱いしないことです。ほめすぎもしない、責めもしない。ごく当たり前のこととして受け取る。その淡々とした繰り返しが、次に声を出す人の背中を押します。

正直に言うと、今がもう完璧かと聞かれたら、まだ胸を張れません(汗 それでも、止まった人に何と声をかけているかだけは、今も気にして見ています。

あなたの職場で誰かが手を挙げたとき、まわりから返ってくるのはどんな言葉でしょう。失敗を打ち明けてくれた人への向き合い方は、第7章の「やらかしました」の夜にも書きました。

明日は第21章「マニュアルは、守らせるものじゃない」。マニュアルが大嫌いだった僕が、何を作ったのかという話です。

本の中身はBOOKのページに。修理に出す前の不安はよくある質問にもまとめてあります。

お気軽にご相談下さい^^)


スマホ119は沖縄県内に店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください^^)
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