スマホ119

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沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 専務の現場ノート

専務ブログ現場から、次の119へ。

壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。

専務スマホ119 専務 富村 レオ
  • 修理歴 11たたき上げ
  • 8 店舗現場を統括
  • 育てる仲間と技術
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専務の富村レオが店舗の作業台でスタッフ2人に修理技術を指導しているイラスト 背中で教えて、言葉で渡す。
3Dスティックが削れて白い粉が出る|専務の据置図鑑⑭
2026.09.18 0

こんにちは、専務の富村レオです(^^)

据置図鑑の14台目。今日はNINTENDO64。あの三本足のコントローラーです。

先に結論を書いておきますね。この機種、本体はめちゃくちゃ丈夫です。うちに来るのはほぼコントローラー。それも同じ場所ばかり壊れる。

スティックです。

NINTENDO64の3Dスティックが削れて白い粉が出ることを説明した4コマ漫画

①あの頃 — 1996年6月23日、25,000円

発売は1996年6月23日、25,000円(税別)。そのあと1997年3月14日に16,800円、1998年7月1日に14,000円まで下がっています。2年で1万円以上下げているわけで、当時の据置機の競争がどれだけ苛烈だったかが値札に出ていますよね。

僕が生まれる1年前の機械です。だから発売日の話は書けません。物心ついたころには、もう「ちょっと前の機械」でした。

②遊んでた — 3Dの操作を発明した3本

スーパーマリオ64(1996・ローンチ)。3Dの空間を、アナログスティックの倒し具合でそのまま走る。歩く・小走り・全力疾走が地続きになっていて、今の3Dアクションの操作は全部ここから来ています。同時発売でこれを出したのがずるい。

ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998)。Z注目で敵にロックオンして、相手を中心に回り込みながら戦う。3Dの戦闘とカメラという難問に、たぶん最初に答えを出した一本です。

マリオカート64(1996)。画面を4分割して、友達4人でひとつのテレビを殴り合う。オンラインが当たり前の今の目で見ると、あの狭さが逆にごちそうでした。

③開けてみる — この世代で唯一、光学ドライブが無い

中身はNECのVR4300にSGI設計のグラフィック用チップという構成。ただ、修理屋として一番大きな特徴は性能じゃないんです。

ソフトがROMカートリッジ=光学ドライブが無い。

同時期のライバルはみんなCDでした。ということは、この連載で毎回書いている「ディスクを読まない」という故障が、この機種には構造的に存在しないんですよ。読み込みで死なない据置機。これはかなり例外的です。

本体上面には拡張パックのスロットがあって、初期は穴埋めのターミネータパックが刺さっています。電源は本体の外にある大きなACアダプタ。コントローラーポートは4つ。

それと注意がひとつ。映像端子はスーパーファミコンと同じ形のマルチアウトなんですが、ピンの中身が違うので、ケーブルを流用すると映りません。形が同じイコール使えるではない、というやつ。

NINTENDO64の本体構成を示した図解

④今、壊れるとこ — スティックの中で、プラスチックが削れる

本題です。

3Dスティックの中身は、カムとハウジングというプラスチック同士がこすれ合う構造になっています。使えば削れる。削れた粉が中にたまる。開けると白い粉がびっしり出てくるので、初めて見た人はだいたい驚きます。

症状はこの3つ。

  • 入力が効かない
  • 触っていないのに勝手に動く
  • 倒し切っても最大まで振れない(走ってるつもりが小走り)

スティックをぐるぐる回すタイプのミニゲームや、格闘ゲームで酷使された個体は特にひどいです。あれ、楽しかったぶんスティックが削れていたんですよね(笑)

3Dスティックのカムとハウジングが摩耗して白い粉が溜まる仕組みの図解

Switchのドリフトとは、削れているものが違う

この連載の第27回でSwitchのスティックドリフトを書きました。あれは、鉛筆の芯みたいなカーボンの膜を金属の接点がなぞっていて、そのが減る話。電気を読み取る面の摩耗です。

64のほうは、電気じゃなくて形そのものが削れる。プラスチックの角が丸くなって、スティックの動きを支えきれなくなる。

原因は違うのに、症状は同じ。25年以上あいだが空いた機械が、まったく同じ「勝手に動く」で来店するのは、正直ちょっと面白いです。

電源が入らないときは、本体よりアダプタ

これは覚えて帰ってほしいところ。

64で電源が入らない個体は、本体じゃなくてACアダプタの内部劣化が定番です。本体を分解する前に、まずアダプタを疑う。順番を間違えると余計な手間になります。

ほかには、カートリッジ端子の酸化、拡張パックの接触不良(起動しない・砂嵐みたいなノイズ画面)、それとソフト側の内蔵電池切れでセーブが消える、あたり。

電源が入らないときは本体よりACアダプタを先に疑うことを示した図

⑤改造メモ

  • 3Dスティックをホール素子式・光学式の互換ユニットに換装する。こすれない方式に替えるのが唯一の恒久策で、ゲームキューブ用スティックを流用するキットも定番
  • ACアダプタは互換品に替えるか、中身を現行のスイッチング電源に置き換える
  • RGB化MOD。64は個体によってはRGBが素直に出ないので、RGBアンプの基板を足す必要があります
  • HDMI化の内蔵基板。画質は完全に別物になります
  • カートリッジの内蔵電池をソケット化。ただし基板に直付けされた電池をはんだで外す作業は、事故りやすいので店に持って来てください。液漏れした電池を無理に剥がして、パターンごと持っていかれた個体を何度も見ています
NINTENDO64の改造と延命の手をまとめた図解

だから、今のスマホもゲーム機も直せます

スティックが勝手に動く。この症状、今もっとも相談が多いのはSwitchです。原因は違えど、やることは同じ。開けて、削れている部品を見つけて、摩耗しない部品に替える。

90年代の機械でやっていた仕事が、そのまま現行機の仕事になっているわけです。20年やっていると、機械は変わっても手の動きはあまり変わらないなと思います(^^)

1990年代の居間でテレビを4分割にして4人で遊ぶ様子のイラスト

ジョイコンやプロコンのスティック交換はSwitch修理のページに料金を出しています。ほかの症状もまとめて修理料金表からどうぞ。もう遊ばない世代の機械はスマホ買取でゲーム機も見ていますので、押し入れごと相談してください。

次回は、読めたり読めなかったりする白い箱。ドリームキャストです。


スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
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