スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは、専務の富村レオです(^^)
土曜日は図鑑をお休みして、実話の連載を書いています。「父と、機械と、沖縄と」。第四話。
今日で、カートの話はおしまいです。

父のチャンネルに、六月だけが固まって残っている
この連載のネタ元は、全部父が撮って、父がアップした動画です。僕が中学生の頃、父はやたらとカメラを回していました。
第一話が、12歳のころのクラッシュ。第二話が、13歳の誕生日に念願の18秒台が出た日。第三話が、自分のカートが来た日。
で、そのあと。2013年の六月だけ、動画が固まって残っているんです。僕は15歳。
- 沖縄カートランドのAコースで、タイムアタック
- 2013年6月8日、名護サーキットでジムカーナの練習走行
- 2013年6月15日、また沖縄カートランドで「54秒80」
三本目は、タイトルにタイムがそのまま入っています。「54秒80」。
正直に書きますね。これが何周目のタイムだったのか、自己ベストだったのか、僕はもう覚えていません。動画のタイトルに残っている数字だけが、事実として残っている。
ついでに言うと、父が付けた動画タイトルには、日付が入っているものと入っていないものがあります。だからこの連載も、日付を書ける回と「◯歳のころ」としか書けない回があるんですよね。一本目のタイムアタックが六月の何日だったのかは、正確には分かりません。
盛れるところを盛らないのが、この連載の唯一のルールなので(笑)
三本のうち二本は沖縄カートランド、一本は名護。同じ月に、違うコースを走っています。ほかに日付の分からない練習の動画もあって、そちらは伊計島のコース。同じ六月のものかどうかは、やっぱり分かりません。
コースが違えば、出る数字も当然変わります。だから「先週より速くなった」とは言えないんですよね。言えるのは「このコースの、この日の中では」まで。

やっていたのは、走ることじゃなくて測ること
カートって、外から見ると「速く走る遊び」に見えると思うんです。実際は、けっこう違いました。
やっていたことは、ほとんど測ることです。
一周走る。タイムを見る。前の周とどこが違ったかを考える。セッティングをどこか一つ触る。また走る。またタイムを見る。
これの繰り返し。
コンマ1秒って、走っている本人にはほぼ分からないんですよ。体感では「今の、いい感じだった」くらい。でも数字は正直で、いい感じだった周がいちばん遅かった、なんてことが普通に起きます。
気持ちよかったかどうかと、速いかどうかは別。これを15歳で叩き込まれたのは、たぶん人生でかなり効いています。

コンマ1秒を削るのに要ったもの
タイムを縮めるためにやっていたのは、この三つでした。
- 同じ条件で測る。路面の温度も燃料の量も違えばタイムは変わります。比べられない数字を並べても意味がない
- 変えるのは、一度に一つだけ。二つ同時に触ると、どっちが効いたのか分からなくなる
- 記録を残す。頭で覚えていられるのは、せいぜい二周ぶん
誰かに教わったというより、そうしないと前に進まないから自然とそうなった、という感じでした。15歳の頭で理屈が分かっていたわけじゃないです(笑)

今、同じことを店でやっています
ここからが、この話を書きたかった理由。
今の僕の仕事は、壊れたスマホやゲーム機を診ることです。やっていることを一行にすると、こうなります。
測って、直して、また測る。
電圧を測る。数値がおかしい箇所を一つだけ触る。もう一度測る。変わらなければ、そこは原因じゃなかった。次を疑う。
いちばんやっちゃいけないのが、「たぶんここだろう」で二箇所いっぺんに交換すること。直ったとしても、何が原因だったのか一生分からないままなので。
お客さんから見ると、修理は「部品を交換する仕事」に見えると思います。でも実際の中身は、ほとんどが測っている時間なんですよね。交換そのものは最後の数分だったりします。
気持ちよかったかどうかで判断しない。変えるのは一度に一つ。記録を残す。
……全部、サーキットでやっていたことでした。15歳の僕は、修理の練習をしていたことになります。本人にはまるで自覚が無かったですけど(笑)

父が、ずっと撮っていた理由
当時は、ちょっと恥ずかしかった気もします。父がいつもカメラを構えているのが。
でも今こうして記事が書けているのは、あの人が回し続けたからで。記録を残すって、そういうことなんだと思います。役に立つのは、たいてい十年後。
これも仕事に持ってきていて、僕は直す前と後の状態をなるべく残すようにしています。あとから「あれ、どうだったっけ」を無くすため。……たぶん、父の影響ですね(^^)
当時の動画は今も見られます。沖縄カートランド Aコース タイムアタック。15歳の僕が、ひたすら同じところを回っているだけの映像です。

カート編は、これでおしまい。おつきあいありがとうございました。
スマホもゲーム機も、調子が悪いときは早いほうが安く済みます。金額の目安は修理料金表、場所は店舗のページからどうぞ。ゲーム機はSwitch修理のページで受け付けています(^^)
明日からは図鑑に戻ります。次は赤いリングの話。壊れた原因が、ゲームとまったく関係ない事情だった機械です。
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
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