スマホ119

専務ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 専務の現場ノート

専務ブログ現場から、次の119へ。

壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。

専務スマホ119 専務 富村 レオ
  • 修理歴 11年たたき上げ
  • 全 8 店舗現場を統括
  • 育てる仲間と技術
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専務の富村レオが店舗の作業台でスタッフ2人に修理技術を指導しているイラスト 背中で教えて、言葉で渡す。
2013年六月、測り続けた15歳|父と、機械と、沖縄と④
2026.09.26 0

こんにちは、専務の富村レオです(^^)

土曜日は図鑑をお休みして、実話の連載を書いています。「父と、機械と、沖縄と」。第四話。

今日で、カートの話はおしまいです。

昔のカート動画を見返す修理店の男性と、今の修理作業が同じだと気づく4コマ漫画

父のチャンネルに、六月だけが固まって残っている

この連載のネタ元は、全部父が撮って、父がアップした動画です。僕が中学生の頃、父はやたらとカメラを回していました。

第一話が、12歳のころのクラッシュ。第二話が、13歳の誕生日に念願の18秒台が出た日。第三話が、自分のカートが来た日。

で、そのあと。2013年の六月だけ、動画が固まって残っているんです。僕は15歳。

  • 沖縄カートランドのAコースで、タイムアタック
  • 2013年6月8日、名護サーキットでジムカーナの練習走行
  • 2013年6月15日、また沖縄カートランドで「54秒80」

三本目は、タイトルにタイムがそのまま入っています。「54秒80」。

正直に書きますね。これが何周目のタイムだったのか、自己ベストだったのか、僕はもう覚えていません。動画のタイトルに残っている数字だけが、事実として残っている。

ついでに言うと、父が付けた動画タイトルには、日付が入っているものと入っていないものがあります。だからこの連載も、日付を書ける回と「◯歳のころ」としか書けない回があるんですよね。一本目のタイムアタックが六月の何日だったのかは、正確には分かりません。

盛れるところを盛らないのが、この連載の唯一のルールなので(笑)

三本のうち二本は沖縄カートランド、一本は名護。同じ月に、違うコースを走っています。ほかに日付の分からない練習の動画もあって、そちらは伊計島のコース。同じ六月のものかどうかは、やっぱり分かりません。

コースが違えば、出る数字も当然変わります。だから「先週より速くなった」とは言えないんですよね。言えるのは「このコースの、この日の中では」まで。

沖縄の屋外カートコースをヘルメット姿の少年が走る情景イラスト

やっていたのは、走ることじゃなくて測ること

カートって、外から見ると「速く走る遊び」に見えると思うんです。実際は、けっこう違いました。

やっていたことは、ほとんど測ることです。

一周走る。タイムを見る。前の周とどこが違ったかを考える。セッティングをどこか一つ触る。また走る。またタイムを見る。

これの繰り返し。

コンマ1秒って、走っている本人にはほぼ分からないんですよ。体感では「今の、いい感じだった」くらい。でも数字は正直で、いい感じだった周がいちばん遅かった、なんてことが普通に起きます。

気持ちよかったかどうかと、速いかどうかは別。これを15歳で叩き込まれたのは、たぶん人生でかなり効いています。

体感の良さとタイムの速さは一致しないことを示す対比図

コンマ1秒を削るのに要ったもの

タイムを縮めるためにやっていたのは、この三つでした。

  • 同じ条件で測る。路面の温度も燃料の量も違えばタイムは変わります。比べられない数字を並べても意味がない
  • 変えるのは、一度に一つだけ。二つ同時に触ると、どっちが効いたのか分からなくなる
  • 記録を残す。頭で覚えていられるのは、せいぜい二周ぶん

誰かに教わったというより、そうしないと前に進まないから自然とそうなった、という感じでした。15歳の頭で理屈が分かっていたわけじゃないです(笑)

測る・一つだけ変える・記録するという3つの手順の循環図

今、同じことを店でやっています

ここからが、この話を書きたかった理由。

今の僕の仕事は、壊れたスマホやゲーム機を診ることです。やっていることを一行にすると、こうなります。

測って、直して、また測る。

電圧を測る。数値がおかしい箇所を一つだけ触る。もう一度測る。変わらなければ、そこは原因じゃなかった。次を疑う。

いちばんやっちゃいけないのが、「たぶんここだろう」で二箇所いっぺんに交換すること。直ったとしても、何が原因だったのか一生分からないままなので。

お客さんから見ると、修理は「部品を交換する仕事」に見えると思います。でも実際の中身は、ほとんどが測っている時間なんですよね。交換そのものは最後の数分だったりします。

気持ちよかったかどうかで判断しない。変えるのは一度に一つ。記録を残す。

……全部、サーキットでやっていたことでした。15歳の僕は、修理の練習をしていたことになります。本人にはまるで自覚が無かったですけど(笑)

修理の時間のほとんどが測る作業であることを示す帯グラフの図

父が、ずっと撮っていた理由

当時は、ちょっと恥ずかしかった気もします。父がいつもカメラを構えているのが。

でも今こうして記事が書けているのは、あの人が回し続けたからで。記録を残すって、そういうことなんだと思います。役に立つのは、たいてい十年後。

これも仕事に持ってきていて、僕は直す前と後の状態をなるべく残すようにしています。あとから「あれ、どうだったっけ」を無くすため。……たぶん、父の影響ですね(^^)

当時の動画は今も見られます。沖縄カートランド Aコース タイムアタック。15歳の僕が、ひたすら同じところを回っているだけの映像です。

夕方のピットでヘルメットを抱えた少年と、それを撮る父のカメラの情景イラスト

カート編は、これでおしまい。おつきあいありがとうございました。

スマホもゲーム機も、調子が悪いときは早いほうが安く済みます。金額の目安は修理料金表、場所は店舗のページからどうぞ。ゲーム機はSwitch修理のページで受け付けています(^^)

明日からは図鑑に戻ります。次は赤いリングの話。壊れた原因が、ゲームとまったく関係ない事情だった機械です。


スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
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