スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは!スマホ119で専務をしています、富村レオです(^^)
据置図鑑の⑲。今日は、白い小さい箱の話をします。
「家族全員がコントローラーを握った」と言い切れる機械って、そんなに多くないんですよね。

①あの頃 — 2006年12月、25,000円
発売は2006年12月2日。希望小売価格は25,000円でした。
細かい話ですが、公式リリースではこの25,000円が「消費税込み」と書かれています。ファミコンやメガドライブの頃は消費税が無かったり税別だったり。値段の書き方ひとつで時代が分かるの、けっこう好きなんです(笑)
その後、2009年10月に20,000円へ値下げ。
僕は当時8歳。発売の三日後に九歳になる、というタイミングでした。ど真ん中の世代ですね。
②遊んでた — 説明書を読まずに始まるゲーム
同梱されていたのがWii Sports。リモコンを振るとラケットが振れて、腕を引くとボウリングの球が転がる。それだけ。
でも、これは発明でした。説明書を読まなくても、親も祖父母も遊べる。ゲームの入口にあった「ボタンの配置を覚える」工程を、まるごと飛ばしたんですよね。
翌2007年にWii Fit。バランスWiiボードという板に乗って、体重と重心を測る。ゲーム機を健康器具の顔でお茶の間に置かせたのが、とにかく強い。
そして2008年のマリオカートWii。ハンドル型の周辺機器にリモコンを挿して、本当にハンドルを回して曲がる。国内400万本超え。
振る、乗る、回す。並べてみると、この機械が売っていたのは体を動かす言い訳だったのかもしれません。

③開けてみる — トレイの無いドライブという野心
中身はPowerPC系の「Broadway」とATIの「Hollywood」。ただ、開けるたびに感心するのはドライブのほうです。
あの機械、ディスクのトレイが無いじゃないですか。差し込むと吸い込まれるスロットイン式。しかも12cmのディスクと、8cmのゲームキューブ用ディスクを、同じひとつの口で受けます。
入口はひとつ。中で径の違う二種類を掴み分ける。ローラーとギアが、そのぶんだけ多い。
中身は当時としてかなり欲張りで、
- 本体メモリにNANDフラッシュを内蔵。SDカードスロットもある
- リモコンとの通信はBluetooth、ネットはWi-Fi
- 電源は本体の外、ACアダプタ(RVL-002)
- 初期型のRVL-001は上面にゲームキューブのコントローラーポート4つとメモリーカードスロット2つ。後期のRVL-101ではまるごと削除
それとセンサーバー。テレビの上に置くあの棒、位置を測る機械だと思われがちですが、中身はただの赤外線LEDです。光っているだけ。測っているのはリモコン側。……初めて知ったときは笑いました(笑)

④今、壊れるとこ — 「二層ディスクだけ読まない」で来てください
ここが今日いちばん伝えたいところ。
この機械でいちばん多い相談は「ディスクを読み込めません」。レーザーの劣化に加えて、さっきのローラーとギアが摩耗しています。
で、有名な症状があって。二層ディスクだけ読まない。大乱闘スマッシュブラザーズXのような、片面二層のソフトですね。ほかのソフトは普通に動くのに、それだけ弾かれる。
あれ、末期じゃなくて初期症状なんです。
二層は一層より読み取りがシビアなので、レーザーが弱ってくると最初にそこが落ちます。「まだ全部読める機械」から「何も読まない機械」へ向かう途中の、いちばんいい踊り場。ここで持って来てもらえると、救えることが多いです。
ほかに来るのはこのあたり。
- ACアダプタ(RVL-002)の劣化。本体じゃなく電源のほうが寿命
- Bluetoothモジュールの劣化で、リモコンが同期できない・接続がぶつぶつ切れる
- リモコンの電池端子の腐食。液漏れをそのままにした個体は、ほぼこれ
- シリコンジャケットとストラップの加水分解。触るとベタベタ
- センサーバーのコードが根元で断線
- 白い筐体の黄ばみ

⑤改造メモ — 直せるもの、持って来てほしいもの
やれることは、けっこうあります。
- ドライブ:レンズ清掃 → 効かなければレーザーユニット交換、それでもだめならドライブごと
- ACアダプタ:交換で終わり。いちばん安く帰れるパターン
- リモコンの端子:腐食を落として磨きます。ベタついたシリコンも除去できますよ
- センサーバー:断線しても代わりが簡単。中身が赤外線LEDなので、乾電池式の市販品でも動きます
- コンデンサ:この連載の常連。抜けていれば交換
- 映像出力:RVL-001はD端子/コンポーネントが使えるので、アップスケーラを噛ませて今のテレビへ。RVL-101はそこが省かれているので、中古で買うなら要確認
で、黄ばみ抜き(レトロブライト)は店ではおすすめしていません。薬品と紫外線でプラスチックを漂白する処理なので、もろくなったり、色ムラで戻せなくなったりします。気になるなら、まず持って来てください。
SDやUSBからソフトを起動する系の改造は、法的にグレーなのでこのブログでは扱いません。

だから、今のスマホも直せます
「二層ディスクだけ読まない」の話を長々としたのには、理由があります。
機械って、全部いっぺんには壊れないんです。いちばん条件が厳しいところから、順番に落ちていく。
スマホでも同じ。充電が昼まで持たない、寒い日だけ電源が落ちる、カメラを起動したときだけカクつく。「特定の条件のときだけ調子が悪い」は、全部そのサインです。
まだ全部動くうちに来た機械は、たいてい安く早く帰れます。手遅れにしてから来ると、部品も工賃も増える。2006年の白い箱でも今年のスマホでも、そこは変わりません。
ゲーム機はSwitch修理やPS修理のページでも受付けています。金額の目安は修理料金表をどうぞ。動かない機械でも、スマホ買取で値段が付くことがありますよ(^^)

明日は土曜日。図鑑はお休みで、実話連載「父と、機械と、沖縄と」のカート編、第四話です。
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください(^^)
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