スマホ119

社長ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 社長の手記

社長ブログ視点と、本音と、物語。

修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。

富村スマホ119 代表 富村 浩樹
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社長の作業机の墨絵イラスト(iPhone修理の道具と3Dプリンター、釣り竿、眠る愛犬) 手を動かした分だけ、書ける。
属人化は、借金|まだ残っている残高を棚卸しする|社長ブログ
2026.09.07 0

▼ この記事を、ショート漫画にしました(タップで再生・音が出ます)

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皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)

一昨日に続いて、自分の本を開いていきます。今日は第3章、『属人化は、借金』

変なタイトルですよね。人に頼ることを借金と呼ぶなんて、失礼にも聞こえます。それでもこの言葉しか思いつかなかった朝があるんです。

右腕が高熱で動けなくなった朝の社長を描いた4コマ漫画

39度のLINEが来た朝

右腕だったアキラ(仮名)から、短いLINEが届きました。

「熱が39度あります。動けません」

読んだ瞬間、頭に浮かんだのは彼の体調ではありませんでした。今日、誰が回すんだ。それが先に来た。人としてどうなんだと自分でも思います。

2店舗の運営、シフトの調整、新人の教育、クレームの最終対応。数えていったら、ほとんどぜんぶがアキラの上に乗っていました。

その日、僕は一日中あちこちに電話をかけて、頭を下げて、なんとか店を回しました。夜には無事に閉められた。よかった、で終わらせてしまえば、それまでだったと思います。

でも帰り道の車の中で、はっきり分かってしまったんですよ。あれは経営じゃない。返済だったと。

ひとりのスタッフに二店舗分の仕事が積み上がっている様子の図

なぜ、借金なのか

ひとりの人に仕事が集まっている状態は、その人が優秀な証拠です。褒めるべきことでもある。

ただ、会社の側から見ると景色が違います。

借りたお金には利息がつきますよね。属人化にも同じものがつくんです。その人が休めない、辞められない、任せられない。この三つが、日々ちょっとずつ積み上がっていく利息。

そして返済期限は、ある日いきなり来ます。熱、家庭の事情、けが。うちは39度のLINEでしたが、もっと厳しい形で来る会社もある。

属人化をほどくのは、その人の値打ちを下げる作業じゃありません。返済装置にされてしまった人を、そこから外す作業です。本にはそう書きました。

ほどけてきたかどうかの見分け方も、あります。質問が減る。叱る回数が減る。ミスが減る。この三つが同時に下がり始めたら、返済が始まったサイン。

属人化の利息と返済が始まったサインを示す図

返し終わった借金

では、うちはどこまで返したのか。帳簿を開くつもりで書きます。

受付。何をどの順で聞くかは固まりました。誰が立っても同じ流れになります。

料金。これは表にして外へ出した時点で、ほぼ完済です。修理料金表を見れば、僕がいなくても答えは同じ。お客さまが自分で確かめられる状態というのが、いちばん強い。

在庫。勘で答えていた時代から、数字で答える形になりました。ここは正直、まだ利息が少し残っています。

いま(2026年時点)沖縄で8店舗。この規模でこの三つが揃っていなかったら、たぶん僕は毎晩どこかの店に呼ばれていたはずです。

お客さまから見ても、属人化は他人事じゃないんです。「前に見てくれた人がいい」と指名をいただくことがあります。ありがたい話。ただ、その人が休みの日に来られた方があきらめて帰ってしまったら、それはうちの負けです。指名されなくても同じ答えが出る店にしたい。

受付と料金と在庫の借金がどこまで返せたかを示す残高バー図

まだ残高がある借金を、三つ

ここからが今日の本題。恥ずかしいほうの話です。

ひとつ目、採用の最終判断。会って、話して、決める。この部分がまだ僕の頭の中にしかありません。何を見て「この人だ」と思ったのか、自分でもうまく説明できていない。説明できないものは、渡せません。

ふたつ目、新しいことを始めるかどうかの判断。やる、やらない、やめる。これも僕が決めています。しかも決め方に一貫した基準があるかというと、怪しい(笑

三つ目、社内の道具づくり。ここ数年、記事を書く仕組みや数字を見る画面を自分でこしらえてきました。夜な夜な、ひとりで。アプリ開発のページに並べているアプリも同じで、2026年8月の時点で11本、全部ひとりで作っています。楽しいんです。楽しいんですが、これはもう完全に属人化ですよね。。

社長の頭の中にしか残っていない三つの判断を示す図

最後の借金は、たぶん僕

本の第3章を書いたときは、スタッフの属人化をほどく話のつもりでした。

いま読み返すと、いちばん残高が大きいのは自分です。

社長業というのは、ほどきにくい借金の代表格だと思います。誰も催促してくれないし、本人は「これは自分にしかできない」と信じ込んでいる。しかも、そう信じているほうが気持ちがいい。

だから最近は、判断そのものを渡すのではなく、判断した理由を口に出すようにしています。「なぜ今これをやめると決めたか」を、その場でしゃべってしまう。ノートに残すより早いし、聞いた人の頭には残る。

返し終わるのは、たぶん何年も先です。それでも、残高がどこにあるか分かっているだけで、夜は少し眠れるようになりました^^)

判断そのものではなく判断した理由を口に出して渡す様子の図

本の全体はBOOKのページにまとめてあります。次の第4章は「仕組みの第一歩は『迷い』を減らすこと」。カウンターの横に黙って立つ話です。

スマホのお困りごとは、いつでもお気軽にどうぞ。ご来店前に予約フォームをお使いいただくと、待たずに済みます。


スマホ119は沖縄県内に店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください^^)
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