スマホ119

社長ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 社長の手記

社長ブログ視点と、本音と、物語。

修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。

富村スマホ119 代表 富村 浩樹
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社長の作業机の墨絵イラスト(iPhone修理の道具と3Dプリンター、釣り竿、眠る愛犬) 手を動かした分だけ、書ける。
「小さい字が読めない」から作った|Read Big|社長ブログ
2026.09.08 0

▼ この記事を、ショート漫画にしました(タップで再生・音が出ます)

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皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)

今日は僕が夜な夜な作っているアプリの話を、一本だけ深く。「Read Big:大きく読む OCR」というアプリです。

カメラで写した文字を、画面いっぱいに大きくして表示するだけ。それだけのアプリです。地味でしょう(笑

カウンターで説明書きが読めないお客さまとのやりとりを描いた4コマ漫画

カウンターで、何年も聞いてきた言葉

修理店のカウンターには、ほんとうにいろんな方が来られます。

その中でも、シニアのお客さまとのやりとりで毎回のように出てくる場面がありました。

「ここに書いてあります」と説明書きをお見せする。お客さまが受け取って、腕をいっぱいに伸ばして、少し首を傾けて、それでも読めない。そして最後にこう言われるんです。

「あんた、読んでくれる?」

もちろん読みます。読みますけど、うちに来たときしか僕らは読んであげられません。

病院でもらう薬の説明書。保険の書類。裏返した商品の成分表示。あれ、なんであんなに小さいんでしょうね。。

薬の説明書や保険の書類など身のまわりの細かい文字を並べた図

虫眼鏡を探すより、カメラのほうが早い

拡大鏡を買えば済む話ではあります。

ただ、実際に多いのは「虫眼鏡がどこにあるか分からない」なんですよ。引き出しの中か、仏壇の横か、車の中か。探しているうちに、読むのが面倒になってやめてしまう。あるあるですよね〜

で、その人のポケットにはスマホが入っている。ここなんですよ!

カメラを向けて、シャッターを押す。それだけで文字が拾われて、最大72ポイントの大きさで画面に出る。虫眼鏡を探しに行く時間より、たぶん早い。

72ポイントというのは、ふつうの本文の何倍もある大きさです。画面の中に一行しか入りません。一行しか入らないのがいい、と思って作りました。

たくさん見せようとすると、また小さくなりますから。指でスクロールしながら一行ずつ読んでもらう。そういう割り切りです。

大きくすればするほど親切、というわけでもないんですよね。画面からはみ出したら、結局読めませんから(笑

カメラで写した文字が七十二ポイントで表示される流れの図

読み上げと、見やすい配色

入れた機能はもうふたつあります。

ひとつは読み上げ。拾った文章を、そのまま声で読ませられます。手元が明るくない場所、老眼鏡が手元に無い場面。目で追わなくても中身が分かるほうが早い、ということがあります。

もうひとつが白黒反転やセピアなどの高コントラスト表示。黒地に白の文字のほうが見やすいという方がいらっしゃるからです。どれが合うかは人それぞれなので、切り替えられるようにしました。

ここは慎重に書きますが、目の状態を良くする道具ではありません。あくまで、大きく出す・声にする・配色を変える、という三つだけの道具です。

大きく出す・声で読む・配色を変えるという三つの機能を並べた図

修理屋だから作れた、と思っています

プログラマーが企画会議で考えた機能ではないんですよね、これ。

カウンターの向こうで、書類を遠ざけたり近づけたりしている手を、何年も見てきたから作った。困っている人の顔ではなく、困っている人の「手」を見てきた期間の長さが、そのまま設計になっている気がします。

本にも同じことを書きました。仕組みというのは現場から生まれるもので、机の上で降ってくるものではない、と。アプリも結局は仕組みです。

いま(2026年8月の時点で)App Storeに11本、全部ひとりで作っています。並べたページをアプリ開発に用意しているので、よかったら覗いてみてください。どれも、うちのカウンターで聞いた話が元になっています。

カウンターで見てきた手の動きがそのままアプリの設計になった様子の図

離れて暮らす親御さんへ

このアプリ、僕が想定しているいちばんの使われ方は「本人が自分で入れる」ではありません。

子や孫が、実家に帰ったときに入れてあげる。ホーム画面の分かりやすい場所に置いて、一回だけ一緒に使ってみる。それで終わりです。

入れてあげただけだと、たいてい使われないまま眠ります。目の前で、薬の袋を一枚写して見せる。「あい、読めるさ」と言ってもらえたら、そこで定着します。この一手間が全部なんですよね。

沖縄は、この時期から秋にかけて家族が集まる行事が続きます。実家に寄ったら、スマホの文字サイズを大きくしてあげるついでにでも。

ちなみに端末そのものの文字を大きくする設定は、アプリを入れなくてもできます。うちの店でも「設定だけ見てほしい」で来られる方はけっこう多いです。点検だけなら、お代はいただきません。お近くの店舗へ気軽にどうぞ。

帰省したときに家族が実家のスマホを設定してあげる場面の図

読めない、聞こえない、押せない。年齢とともに増えていく「ちょっと不便」を、機械の側で埋められる部分はまだたくさんあると思っています。修理屋の本業ではないかもしれません。でも、カウンターで聞いた話を放っておけないんですよね^^)

スマホの操作で困ったら、まずはよくある質問を覗いてみてください。それでも解決しないときは、遠慮なく店へ。


スマホ119は沖縄県内に店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください^^)
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