スマホ119

社長ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 社長の手記

社長ブログ視点と、本音と、物語。

修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。

富村スマホ119 代表 富村 浩樹
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社長の作業机の墨絵イラスト(iPhone修理の道具と3Dプリンター、釣り竿、眠る愛犬) 手を動かした分だけ、書ける。
修理の経験ゼロで店を開けた|第8章 正解は、最初から分からなくていい
2026.09.16 0

▼ この記事を、ショート漫画にしました(タップで再生・音が出ます)

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皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)

本を1章ずつ開いていく月。今日は第8章「正解は、最初から分からなくていい」です。

白状すると、僕はスマホ修理の経験がまったくない状態で、この商売を始めました。

経験ゼロで修理店を始めた日を描いた4コマ漫画

沖縄に、お手本がなかった

2013年。始めた当時、沖縄にはスマホの修理屋がほとんどありませんでした。

参考にできる店がない。相談できる同業の先輩もいない。研修を受けに行ける場所もない。あるのは、割れた画面を持ってやってくる人だけ。

正解を知っている人が誰もいない場所で、正解を待っていたらどうなるか。何も始まりません。ただ日が過ぎるだけです。

だから、分からないまま開けました。

いま思えば、無知だったから開けられたんですよね。修理の難しさを本当に知っていたら、たぶん怖くて開けていません。知らないことが強みになる時期って、人生に何回かあります。

お手本のない場所で正解を待つとどうなるかを示す図

出した瞬間から、答えは返ってくる

やってみて分かったのは、これです。

使われた瞬間から、答えは返ってくる。

説明が長いと言われる。この機種だけ在庫が足りない。この張り紙は誰も読まない。受付のこの一言で、毎回聞き返される。ぜんぶ、出したから分かったことでした。机の前で腕を組んでいても、一行も出てきません。

受け取って、直して、また出す。この回転の速さで仕組みの精度が決まる。本にはそう書きました。

それと、返ってくる答えはたいてい自分の予想と違います。僕がいちばん気にしていた部分は誰も見ていなくて、まったく気にしていなかった一言でお客さまが不安になっていたりする。ここは何年やっても外します。だから、出して確かめるしかない。

逆に言えば、出さない限りゼロ点のままです。0点と30点の差は、100点と30点の差よりずっと大きい。

出して直してまた出すという回転のサイクル図

いまも、その日のうちに出しています

この癖は、今の作り方にも残っています。

社内で使う道具を思いついたら、その日のうちに形にして現場に置く。見た目はきれいじゃなくていい。翌日には「ここ、使いにくいです」と言われます。言われたら直す。それを繰り返すだけ。

寝かせた企画は、だいたい腐ります。頭の中でだけ完成度が上がって、現場の温度とズレていくので。

ひとつだけ決めているのは、出す前に戻し方を先に用意しておくこと。昨日書いた第7章の話とそのままつながります。速く出すことと、雑に出すことは別ものですから。

沖縄で現在8店舗(2026年時点)、創業からの累計で20万件の修理(自社調べ)。積み上がったものの大半は、この「先に出す」で拾った小さな修正の集まりです。派手な戦略があったわけではありません。

小さな修正の積み重ねが大きな山になることを示す図

ただし、速さが害になったこともある

ここは公平に書きます。速ければいい、という話ではありません。

店が増えはじめた頃、僕はスタッフからの相談に、ほぼ全部その場で答えていました。答えを渡すのは速い。判断も、たぶん間違っていない。実際その日の困りごとは片づきます。

気づいたら、社内に「ひろきさんに聞けば早い」という空気ができあがっていました。

これ、けっこう最悪なんですよ。自分で考えて決める機会を、僕が速さで奪っていたわけですから。第83章に、丸ごと一章分の反省として書いたくらいこたえました。

直し方は、地味でした。相談されたら、まず「で、あなたはどうしたい?」と聞き返す。それだけです。答えが分かっているのに黙っているのは、正直かなりキツい。いまでも我慢できずに口を出してしまう日があります(笑

速く出していいのは、仕組みや道具のほうだけ。人が育つ時間は、どう工夫しても縮みません。ここを取り違えると、現場から考える力が消えます。

即答が早すぎて社内から考える機会が消える様子の図

正解は、走った跡にできる

最初から正解が分かる人がいるとしたら、それは前に誰かが走った道を歩いているだけだと思うんです。

誰も走っていない場所には、そもそも道がない。走った跡が、あとから道になる。

「もう少し準備が整ってから」と言い続けていたら、うちは1軒も店を開けていませんでした。それだけは確かです。

いま何かを始めようか迷っている方がいたら、こう言いたい。分からないのは当たり前で、それは始めない理由になりません。危ないのは、分からないまま戻り道も用意せずに走ることのほうです。

走った跡が道になることを示す情景イラスト

本の中身はBOOKのページに、会社のことは会社概要にまとめてあります。

そして経験ゼロから始まった店が、今日も沖縄で開いています(笑) 困ったときは店舗一覧からお近くの店へどうぞ。

お気軽にご相談下さい^^)


スマホ119は沖縄県内に店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください^^)
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