スマホ119

社長ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 社長の手記

社長ブログ視点と、本音と、物語。

修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。

富村スマホ119 代表 富村 浩樹
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社長の作業机の墨絵イラスト(iPhone修理の道具と3Dプリンター、釣り竿、眠る愛犬) 手を動かした分だけ、書ける。
「ちゃんとやった?」が増える理由|第25章|社長ブログ
2026.11.03 0

皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)

第Ⅲ部の本編、一本目です。第25章「仕組みは、人を信用するためにある」。

今日は、ある種類の言葉から入ります。現場でつい口から出てしまう、疑う言葉です。

疑う言葉の代わりに見える記録を置く4コマ漫画

「ちゃんとやった?」が増えていく

「ちゃんとやった?」「本当に見た?」「それ、前も言ったよね」。

どれも、言う側に悪気はないことがほとんどです。心配だから聞く。確かめたいから聞く。僕も、数えきれないほど口にしてきました(汗

ところが、言われる側に立つと聞こえ方はまるで違います。一度なら気になりません。でも毎日のように聞かれると、だんだん「信用されていないんだな」と受け取るようになる。言う側も、聞くたびに少しずつ、相手を疑う癖が身についていきます。

誰も悪くないのに、空気だけが冷えていく。これが一番やっかいです。

しかも、疑う言葉はうつります。上の人が言えば、その下でも同じ聞き方が始まる。気づいた時には、店じゅうが確かめ合いで忙しくなっている、なんてことにもなりかねません^^;

疑う言葉が少しずつ空気を冷やしていく図

確かめる道が、人しかないから

では、なぜこういう言葉が増えるのか。たどり着いた答えは、思っていたより単純でした。

確かめる方法が、本人に聞くことしか無いからです。

作業が終わったか、どこまで見たか、何をどう判断したか。それがどこにも残っていなければ、知る手段は「聞く」だけになります。聞くしかない日が続けば、聞き方はだんだん問い詰める口調に近づいていく。人が悪いのではなく、確かめる道が一本しか無いことが、言葉を尖らせていたのだと思います。

逆に、やったことが記録や履歴として見える形になっていれば、わざわざ聞かなくて済みます。聞かなくて済めば、疑う場面そのものがぐっと減る。

店でいえば、作業の記録が残っている、誰がいつ何を確かめたかが分かる、判断の理由が書き添えてある。どれも大げさな物ではありません。それだけで「聞かないと分からない」場面は、かなり少なくなります。

確かめる道が人だけの場合と記録がある場合の比較図

任せたことは、間違いではなかった

第14章の回で、店を任せていた若い責任者がいなくなった時のことに触れました。あの回は「辞める理由は不安だった」という側から書きました。今日は任せた側、つまり僕の側から、少しだけ。

任せたこと自体は、今も間違いだったとは思っていません。足りなかったのは、迷った時に何を基準にするか、誰に知らせるか、追い詰められた時にどこへ逃げればいいか、という道のほうでした。信じる気持ちだけでは、人を守り切れなかった。そこは僕の設計が足りていなかったところです。

あの後、相談の道、数字が危うくなった時に知らせる基準、限界の手前で助けを求められる形を、店の運営ごと見直しました。目指したのは、次に任せる人を同じ目に遭わせないことです。誰かを見張るためではありません。

夜の街灯の下で灯りのついた小さな店のイラスト

作る理由で、仕組みの温度が変わる

仕組みを作ると、かえって人を信用しなくなるのでは。そう心配される方もいます。その気持ちも分かります。

ただ、僕の感覚では、仕組みの温度は形ではなく、作った理由で決まります。見張るために作った物は、どれだけ丁寧でも冷たく感じられる。信じて任せるために作った物は、同じ形でも、なぜか温かい。

そしてもう一つ。任された、と感じた人ほど、仕事が丁寧になります。横から口を出されないぶん、自分の手元に集中できるからです。これは今も、そう感じています。

口を出される回数が減ると、人は自分で考えるようになります。考えた分だけ、その仕事に自分の名前がつく。信用は、そういう順番で返ってくるのだと思います。

同じ形の仕組みでも作る理由で温度が変わる図

仕組みを作る前に、自分に聞くこと

新しい決まりや道具を入れようとする時、僕には必ず自分に向ける問いがあります。

「これ、誰かを疑わなくて済む仕組みか?」

答えが「いいえ」なら、その仕組みはたぶん、人を見張る側に寄っています。そういう時は一度手を止めて、作り直すようにしています。

疑う言葉を減らしたい時、気合いで口を慎むより、確かめる道を一本増やすほうがずっと長続きします。口癖は、意志の力だけではなかなか直りませんからね(笑

机の上で一枚の紙を前に考える手元のイラスト

今の店で、気をつけていること

今の店でも、何かを足す時はこの問いから始めます。地味な問いですが、これを飛ばすと、良かれと思って作った物が、いつの間にか誰かを疑う道具になってしまう。それだけは避けたいと思っています。

明日は趣味の回。2年前の8月、伊江島の木陰と白い砂浜の写真の話です。

本のことはBOOKのページに。お近くの店は店舗一覧からどうぞ。

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スマホ119は沖縄県内に店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください^^)
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