スマホ119 社長の手記
社長ブログ視点と、本音と、物語。
修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。
手を動かした分だけ、書ける。
皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)
白い砂と、エメラルドグリーンの海。空には、横に長くのびた白い雲。
2年前の8月22日の朝。伊江島の浜です。

浜に出たとたん、海の明るさに目が慣れるまで少しかかりました。
沖縄の浅い海が明るい緑になるのは、底の白い砂が光を跳ね返すからだと言われます。波打ち際に近いほど明るく、沖へ行くほど濃い。砂の白と海の色が、ちゃんとつながっています。
今日は趣味の回。2年前の夏、伊江島での2日間の話です。
また伊江島へ
伊江島の話は、少し前にも書きました。6年前の8月、フェリーで島へ渡った回です。
今回は、それから4年たった2024年の夏。8月21日と22日の2日間です。この時もフェリーで渡りました。ちょうど旧盆が明けたばかりで、島にもまだ夏休みの空気が残っていました。船の話はあの回でたっぷり書いたので、今日はここまでにしておきます。
伊江島は、本部港からフェリーで30分ほどの島です。島の真ん中に、とがった城山(タッチュー)がひとつ。平らな島に山がぽつんと立っている形なので、遠くからでもすぐに伊江島だと分かります。
城山の高さは172メートルほど。頂上からは、島がぐるりと見渡せます。島の北側は切り立った崖になっていて、崖の下から真水が湧く「湧出(ワジー)」という場所もある。小さな島なのに、浜も森も崖もそろっているんです。
近いのに、ちゃんと「島へ渡った」気分になれる。日帰りもできるし、泊まってもいい。そのちょうどよさが、伊江島のいいところだと思います。
春にはゆりの花で知られる島でもあります。夏の伊江島は、それとはまた別の顔。海と緑の島です。
着いて最初に、木陰へ荷物
島に着いて、最初にしたのは、木陰に荷物を広げることでした。
港から浜のほうへ移って、昼過ぎ。クーラーボックスや調理の道具を、木の下に並べました。
8月の昼過ぎです。一日のうちでも、日差しがいちばん強い時間帯ですよね。
クーラーボックスも、調理の道具も、日なたに置いておくとすぐに熱くなります。クーラーボックスは日陰に置いて、地面から少し浮かせておくだけでも、氷の持ちがずいぶん変わる。座る場所も、道具を置く場所も、まずは日陰から。夏の外遊びでは、ごく当たり前の順番です。
テントを張ったのは、夕方になってから。昼の一番暑い時間にテントを張ると、それだけでかなり体力を使います。暑い時間は木の下で休んで、日が傾いてから動く。順番としては地味ですが、夏の島ではこれがいちばん楽です(笑
夕方前の松林
日が少し傾いてきたころ、海辺の松林の中を歩きました。

幹のあいだから、明るい海がのぞいていました。
沖縄の海辺で見る松の多くは、リュウキュウマツです。県の木にもなっていて、島の暮らしにすっかりなじんだ木。幹が少しうねりながら空へのびる姿は、本土の松とはまた違う趣があります。
夕方前の光は、昼とは少し違います。影が長くなって、葉の緑が濃くなる。日なたと日陰が、くっきり分かれていきます。
夏の沖縄は日が長く、8月だと夜の7時を過ぎてもまだ明るい。夕方の手前から日が沈むまでが、夏の島ではいちばん動きやすい時間です。昼のあいだ木陰でゆっくりしていたので、ここからが本番です。

林の中にいても、すぐそこに海がある。松の葉ずれと波の音が、いっしょに聞こえてきます。
木陰から海までが、本当に近い。暑くなったら木の下へ戻って、涼しくなったら浜へ出る。その行き来が、数歩で済む距離です。
木陰をのびる道
同じころ、木陰の中の細い道も歩きました。

葉が重なって、道の上にはほとんど日が当たりません。
こういう木陰の道を歩くのが、僕は好きです。日なたの浜とは空気がまるで違って、汗がすっと引いていく。島の夏は、海と同じくらい、木陰がごちそうです。
昼は木陰、夕方前は林の中、日が落ちる前にテント。いちばん暑い時間には、日なたにいませんでした。
その日の夕方、オレンジ色のテントを張りました。1日目は、木陰に荷物を広げるところから始まって、テントで終わりました。
日が落ちる前にテントを張り終えて、その晩はそこで休みました。暑い時間をやり過ごして、涼しくなってから手を動かす。1日目は、最後まで無理のない順番で進みました。
オレンジのテントは、林の緑の中でもよく目立ちます。少し離れて歩いていても、自分の場所がすぐに分かる色です。
翌朝の白い砂浜
2日目は、朝のうちにテントを出て、昼まで浜で過ごしました。

ゆるやかにカーブした砂浜を、波打ち際に沿って歩きました。白い泡の線がどこまでも続いて、遠くには島影が低く見えます。
前の日の夕方より、海の色がずっと明るい。午前の光です。
夏の浜は、朝のうちがいちばん過ごしやすい時間です。日が高くなるにつれて、砂はどんどん熱くなっていく。浜で遊ぶなら午前中、昼は木陰、というのが夏の島の定番の過ごし方です。
2日目の朝の浜は、前の日の昼過ぎよりずっと明るく見えました。今思い出しても、伊江島でいちばん好きなのは、あの午前の浜です。
青空にのびる枝
浜を歩いたあと、木を見上げました。

雲ひとつない濃い青に、枝が一本のびていました。
まぶしい浜を歩いたあとに見上げる空は、目にやさしい青でした。島の木は、潮風を受けながら、それでもまっすぐ空へ枝をのばしている。見上げているうちに、こちらの背筋まで伸びてくる気がします。
浜にいても、やっぱり木の下に目が行く。1日目も2日目も、気づけば木陰のほうを向いていました(笑
暑い日は、まず休める木陰を決める
夏の島で、最初にしたのは、木陰に荷物を広げることでした。
休む場所が先に決まっていると、暑い日でも長く動けます。日陰に戻れば道具がある、座れる、というだけで、日なたにいられる時間が延びる。
お店の一日も、少し似ているなと思います。忙しい日ほど、どこでひと息つくかが決まっている方が、一日がもつ。休み方が決まっていると、動き方も決めやすくなります。
休憩は、疲れてから取るより、疲れる前に取るほうが効く、とよく言われます。どこで、いつ休めるかが分かっているだけで、忙しい時間でも慌てずに済む。
頑張る場所より先に、休む場所を決める。順番が逆に聞こえるかもしれませんが、暑い日ほど、これが効きます。
伊江島は、6年前は船の上から、今回は木の下から。同じ島でも、目線の高さがずいぶん違いました^^
荷物を置く場所が決まると、島の一日が始まる。次に夏の島へ渡るときも、まずは木陰探しからです。
夏の伊江島は、何度渡ってもいい島です。8月は台風の季節でもあるので、天気のいい2日間にうまく当たっただけで、なんだか得をした気分になります(笑
明日は第26章「チェックリストは、人を疑うためじゃない」。「ミスを探す道具みたい」と言われたチェックリストの話です。
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