スマホ119

社長ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 社長の手記

社長ブログ視点と、本音と、物語。

修理の話より、その奥の話を。息子の割れたiPhoneを自分で直した日から、沖縄で店を続けてきた僕が、現場で考えたこと・好きなモノづくりのこと・うまくいかなかった日のことまで、飾らずに書き残していきます。

富村スマホ119 代表 富村 浩樹
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社長の作業机の墨絵イラスト(iPhone修理の道具と3Dプリンター、釣り竿、眠る愛犬) 手を動かした分だけ、書ける。
動かないのではなく、動いていい範囲を知らない|第18章|社長ブログ
2026.10.19 0

皆さまこんにちは!スマホ119の富村です^^)

週末は写真の回が続きました。今日から本に戻ります。第18章「若い人は、サボっているわけじゃない」です。

こんな場面を想像してみてください。忙しい時間帯に、新しく入った人が棚の前で立ったまま動かない。あなたの頭には、どんな言葉が浮かびますか。

忙しい日に「見えてるのに動かないの?」と言いかけてやめる4コマ漫画

頭に浮かんだ言葉を、飲み込んだ日

正直に言います。僕の頭にも、浮かびます。「見えているなら、動いてほしい」と。

あるとき、忙しさに押されて、その言葉を口に出しかけました。出さずに済んだのは、たまたまです。あれを言っていたら、その人は次の日から、もっと動けなくなっていたかもしれません。

苛立ちは、相手のせいに見えて、実は「期待していることを伝えていない自分」への苛立ちだったりします。ここは、今も自分に言い聞かせています(汗

動かないのではなく動けない理由を示す図

動かないのではなく、動けない

その後、閉店の片づけをしながら、その人がぽつりと話してくれました。自分がどこまで動いてよいのか、線が見えない。出しゃばって叱られるのが不安だ、と。

ああ、と思いました。動かない人ではなく、動けない人だったんです。

勘違いしていたのは、僕のほうでした。「気づく」ことと「動いていいと知っている」ことは、別の力です。気づいていても、動いていい確信がなければ、人は足を止めます。

若い人が止まる三つの場所を示す図

足が止まる場所には、型があった

落ち着いて現場を見直すと、新しい人が止まる場所には共通点がありました。

一つ目は、どこまで自分で決めていいのか分からない。二つ目は、いつ声をかけていいのか分からない。三つ目は、失敗したときに相手がどう反応するのか読めない。

三つとも、性格とは関係がありません。地図に線が引かれていないだけ。初めて歩く道で、立ち止まらない人のほうが珍しいですよね。

どれも、経験を積んだ人には「当たり前」で済んでしまう部分です。当たり前は、本人の中では見えません。だから「少しは察してよ」「常識でしょ」が口から出てしまう。その「普通」は、自分の経験を相手も持っている前提の言葉なんですよね。

地面に三本のラインを引いて動ける範囲を示す図

人を変えようとせず、地面を整えた

僕は、相手を直そうとするのをやめて、安心して動ける足場を作るほうへ舵を切りました。

区分は三つにしました。任せてよい判断。必ず一度相談してほしいこと。迷ったら「確認します」と保留にしていいこと。それを一枚の紙にして、カウンター奥の目に入る所へ掲げました。

ここで一つ、僕が気をつけたことがあります。線を引くのは、自由を縛るためではありません。安全に動ける広場を、先に見せるためです。広場が見えれば、その中では、失敗しても大丈夫だと分かりますから。

線の具体的な中身は、お店ごとの事情もあるので、ここでは書きません。大切なのは内容より、線が見える形で引いてあること。線が見えると、人は線の内側で、のびのび動けるようになります。

本には、その人が自分から声を出す場面が増えていったと書きました。才能が急に開いたのではなく、足元が固まっただけ。この見立ては、今も変わっていません。

カウンター裏に貼った三つのラインの紙の図

「若い子は」と言いたくなったとき

「若い人はサボってるんじゃない。怖いだけだ。」と、本には書きました。

ただ、これを世代の話にするつもりはありません。新しい職場に入った人は、何歳でも同じところで足が止まります。転職したばかりのベテランだって、そうですよね。

家でも同じです!子どもに「言われなくてもやってよ」と思うとき、「どこまでやっていいか」は伝えてあるでしょうか。

才能の開花ではなく地面が整ったことを示す図

人のせいにする前に、線を引けているか

「最近の子は」と言いたくなったときが、仕組みを見直す合図。自分にそう言い聞かせています。相手を責めるほうが楽ですが、それでは現場は何も変わらないので。

ついでに言うと、線は一度引いたら終わりではありません。経験が増えたら、広場を広げていく。ここは、育てる側の楽しみでもあります!

うちの店の広場も、まだ途中です。「ここまでは、自分で決めていいと思う?」と、今日も誰かに聞くところから始めます。答えが「分かりません」なら、足りないのはやる気ではなく、線です。

育て方の順番の話は、7月の「会社のトイレに、山本五十六の言葉を貼っている話」に書きました。あちらは育て方の順番、今日は動いていい範囲の話です。

本の中身はBOOKのページに、お近くの店は店舗一覧にあります。

明日は第19章「質問が止まる現場は、もう止まっている」です。

お気軽にご相談下さい^^)


スマホ119は沖縄県内に店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください^^)
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